第13章 1時間の勉強で3時間の効果!

      最速勉強法実践編

 

★正答率90~95%を目指し、基本の1冊をかためる

 

英語、数学、国語、理科、社会、どの科目でも、そして中1~高3までどの学年も全て、要領は基本的に同じです。だからまず、入試の最重要科目である英語に絞って説明をしていきます。

 

最初に、各分野において軸になるテキストを1冊、多くても3冊を選びます。

(例:単語1冊、文法1冊、構文1冊、長文1冊)

これを、なんとなくじゃなくて、完璧になるまで、最低10回繰り返します。

基本的な部分をマスターするには、何より単純な反復や練習量、経験が鍵になります。

だから、何回も何回も繰り返していきます。

そして、何度も間違えることは、間違いノートに書いて、あとはノートを見て復習します。

これを繰り返して勉強していきます。

答えを覚えるぐらいやっていきます!

 

どのくらいまで1冊の問題集を繰り返すかというと、

1つの問題集を後輩に説明できるぐらいまで、自分が先生になって教えられるぐらいまで、どうしてその答えになるかを説明できるぐらいまで、繰り返します。

そのレベルまで完璧に理解するために、僕の授業では、答えが合っているというだけで、次の問題には進みません。

なぜ、その答えになるのか理由まで聞いて、理由が正しければ次の問題に進みます。

なんとなく正解していることがあるからです。

まぐれで正解したのを、そのままにしてしまったら、問題を解いた意味がありません。

どうして答えになるかを説明できるようになって、初めて分かっているといえます。

しつこく言いますが、なんとなくではダメです。

 

また、完璧になるまで繰り返すと言いましたが、厳密にいえば、100%ではなく、90~95%の正答率になるまで繰り返してください。

90%以下では人に教えられるレベルにはなっていないので反復がたりてません。

逆に、100%を目指すと、しんどくなり、なかなか次に進めません。

問題集の中には、できなくていい問題もあるし、繰り返していくうちに100%に限りなく近づいていくので、正答率は90~95%を目指します。

1冊の問題集をここまで極めると、2種類目、3種類目の問題集をマスターするのはめちゃくちゃ速くなります。

自分で解説を見れば理解できるようになるからです。

まずは、基本の1冊を完璧にします。

 

基本の1冊を完璧にするコツは、単元ごとに区切って勉強していくことです。

例えば、僕の代わりに中1、中2に基本時制が教えられるぐらいまで、基本時制の単元だけを極めます。

その後、受動態を教えられるぐらいまで受動態の単元を極めます。

そして最終的には1冊の問題集、例えば新中学問題集を使って、中学生に授業ができるようにしていきます。

 

 

★スポーツでも勉強でも反復が大切

基本をマスターするには、単純な反復や練習量、経験が大切です。

これは、スポーツでも何でも一緒です。

ここ(基本)がしっかり身についていると、その後はめきめきと実力をつけることができます。

だから、これ(基本)をどれだけ、効率的に、速く教えるかということに、僕達は力を入れています。

この基本抜きで応用問題に挑戦してしまう生徒が残念ながら本当に多い。遠回りです。

 

たとえばイチロー選手なんかも、小学校のときにお父さんとバッティングセンターに通っていて、毎日、お父さんとボールを打っていました。

最初から、プロが投げたボールで打撃訓練をしていたわけではありません。

基礎をみっちりと練習して、しっかり習得してから、早い球を打つようになり、今では大リーグで活躍するスター選手に成長しました。

 

僕は、道徳論のように、「基本、基礎が重要」と言いたいのではありません。

「どうすれば楽に、速く、一点でも点数、偏差値を上げることができるか。」という観点から考えると、基本をしっかりと固めるのが近道というだけです。

そして、しっかりと固められた基本は、時間がたつと当たり前のことのようにできるようになります。

また、応用にも挑戦できるようになります。

 

 

★反復で基本を固めるとできるようになるもの

勉強においては、基本が身についてきたら、だんだんと自分で勉強すること、つまり自習ができるようになります。

具体的にいうと、1人で参考書を読んで理解して、勉強できるようになります。

自習ができるようになるまでは、僕らは細かく、生徒の様子や偏差値の推移を見ていきます。

そして毎年、1%から2%の割合で、うちに来る必要がなくなる生徒がいます。

そういう生徒には正直に、「もう来なくてもいいよ。」と言っています。

教えることがないので、来てもらう必要がないからです。

僕が言わなくても、いずれ生徒自身が気づくと思いますが。

 

昨年度の生徒の例ですが、

偏差値が30後半から60まで上がった生徒がいました。

通いだしたのは8月の後半からで、5ヶ月間の受講。

センター試験での、英語の得点は175点。

たまたま、これを書いている時に電話をくれたので、この生徒について書きましたが、こういう例はいくらでもうちにあります。

そんなに難しいことではないからです。

「その秘訣を今から教えます。」と言いたいところですが、実際特別なことは何もしていません。

正直、11月ぐらいからはこの生徒に勉強を、あまり教えていません。

授業での僕の説明、口数がだんだんと少なくなってきたからです。

最初のうちは、細かく細かく、横につきっきりで説明をしていました。

しつこいくらいに同じことを何回も繰り返しました。

これは、飛行機でもそうだけど、離陸するまでが一番パワーが必要で大変だからです。

この時期は、何回も基本を繰り返して、土台、足腰をしっかりと作り上げていきます。

 

そして、11月ごろからは、僕が教えることは本当に少なくなりました。

基本をマスターすれば後は1人で立って自習ができるようになるからです。

このように、だんだんと教える人間というのはいらなくなっていきます。

基本を教える時は密着型で、走りはじめたら1人で走らせる。

それが講師会の方針です。

 

また、離陸するまではパワーが必要ですが、離陸してしまったら、後は楽になります。

このこと、つまり、【基本を勉強する時は大変で時間がかかるけど、基本が身についた後は楽になる】ことは知っておいてください。

土台を身につけるとき、時間がかかるのは自分だけではありません。

不安になる必要はありません。

 

 

 

 

 

 

 

離陸するまでの期間についてですが、塾、予備校に通うのであれば、授業はつめて受講した方が効果的です。

うちでは、基本を密着で教える期間は、最低でも週2回、2時間以上授業を受けることをすすめています。

この生徒もそうでした。

もちろん、部活動等の関係で週に1回のみ受講している生徒や、1回の授業が1時間半の生徒もいます。

ただ、勉強のリズムをつかみやすく、一番早く成績を上げることができ、

偏差値を20上げるまでにかかる最終的なコストを抑えられるため、最初のうちは、この受講頻度をすすめています。

塾、予備校に通うときは、このことを頭に入れて受講頻度を決めてみてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

★長文読解用英文法―長文読解用英文法の大切さ

英語で点数を取るには、長文読解用英文法のマスターが必須です。

中学生も高校生も、長文読解用英文法をしっかりマスターすることが、成績を上げる近道です。

もう一度しつこく、

「英語で点数をとるには長文読解用英文法!大きな声で5回くり返しましょう!」

・・・と言いたいぐらい重要です。

長文読解用英文法ができていないのに、文法問題用英文法や、長文、構文集をやるのは、小学生が大学入試の参考書を読むようなもの。

正直に言って、全く意味が無く、無駄です。

僕の方針は一番の近道、そして1時間の勉強で3時間分の効果を狙ってます。

無駄なことは一切させません。まずは長文読解用英文法です。

足腰を鍛えるかんじで、ひたすら反復です。

ボクシングでいえば、スパーリング(長文)をする前に、ミットやサンドバッグを叩く、縄跳び、走りこみをすること。

これを抜かしてスパークリングをすると怪我をします。

長文読解用英文法をせずに長文にとりかかっても、偏差値は上がりません。

 

★長文読解用英文法―最短距離でマスターする学習順序と単元ごとの重要度

僕の授業では、偏差値55以下の高校生には、最初は中学生のテキストを使ってここで紹介する順番で勉強してもらっています。

僕は意味無く、「基礎から!」なんてやりません。

【より良く、より早く、より楽に(より楽しく)】、が目的です。

高校範囲の英語は中学校の範囲が土台となっています。

絶対に、中学範囲から復習したほうが、偏差値は早く上がります。

後からの伸びが全く違います。

 

それでは、長文読解用英文法を勉強する一番の近道を教えます。

中学範囲の

Be動詞と一般動詞(現在と過去)→現在進行形→過去進行形→未来→助動詞→関係代名詞→接続詞のthatのみ(他は後回し)→分詞→不定詞→動名詞→基本文型→受動態→現在完了

以上が中学範囲の重要文法事項です。

入会の順番を待ってもらう生徒には、上に書かれているものを、できるだけ勉強しておいてほしいと伝えています。

上に書かれているものができたら、前置詞→代名詞→形容詞→副詞→名詞の順番にかるく勉強します。これも、中学範囲の文法事項ですが、最初に書いたものよりも重要度は低いのでさらっと勉強するだけで問題ありません。

 

文法には重要度があります。

エネルギーの配分を全て同じにしないこと。

例えば、関係代名詞に10時間かけて、形容詞には1時間しかかけないということもあります。

形容詞は理解していなくても、意味さえ知っていれば長文を読めます。

一方で、関係代名詞を理解していないと、絶対に文章が読めません。

英文の骨格をつくっているからです。

だから、関係代名詞は10時間かけて授業をします。

 

参考までに、(分かりにくければ読み飛ばしてください)英文の骨格をつくるものを紹介します。

関係詞、分詞の形容詞的用法、接続詞のthat、文型は4、5文型。

これだけです。

長文を読むときに、こういうものが英文の骨格を作っていることを意識するだけで、かなり理解しやすくなります。

1、2、3文型は相当特殊なものでない限り、いちいち英文にSVOCを書き込む必要はないと個人的には思います。

 

 

 

★文法問題を解くときのコツ

学校の先生に説明してもらって、しっかりと理解してから問題集で演習します。

問題集のレベルは自分が「簡単すぎるかな?」と思うぐらいの、基本レベルのものが一番いいでしょう。

 

問題は高速で解いて、さっさと答え合わせ。

間違ったところは、理解、暗記にゆっくりと時間をかけます。

解くときのポイントは、機械的に淡々と進めること。

理解が必要なところはしっかり理解して、演習は機械的に。

そして同じ問題集で同じところをもう一度繰り返す。

さらに高速で解いて答え合わせをして、

2回目も間違えたところは、さらにじっくり時間をかけて覚えます。

そして秘訣を!

【間違っても気にしない!】

どの科目、単元、でも言えることですが、問題集のレベルが自分に合ってさえいれば、間違えることを恐れる必要はありません。

生徒を指導していると、答えあわせの時に、「あ、しまった!」「間違えました!すいません!」という表情を見せる生徒がいます。

こんなとき、平然としてて結構です。

間違った問題に印だけつけて、なぜ間違ったかを冷静に判断することだけが必要。

多くの問題を解けば解くほど、つまり勉強すればするほど、間違う問題が多いのは当然です。

淡々とやっていきましょう。

繰り返せば必ず身につきます。

 

ここに書かれている方法で、長文読解用英文法をマスターした後は、文法問題用英文法に取り掛かります。

文法問題用英文法の問題集を解くときには、解く前に説明をしてもらったり、解説を読む必要はありません。

これは、基礎(長文読解用英文法)をすでに固めたあとにしているからです。

ちなみに、文法問題の配点が低い大学は多くあります。

出題されない大学さえあります。慶応のSFCでは出題されません。

 

★文法―文法のおすすめ問題集

長文読解用英文法のおすすめは、高校リード問題集Ⅰと高校リード問題集Αです。

これは僕が授業で使っているものです。

塾、予備校専用教材のため一般書店では購入できません。

塾、予備校に通っているのであれば先生にきいてみてください。

家庭教師でも買えるかもしれません。

中学範囲からやりなおすのであれば、新中学問題集2年標準(教育開発出版)、新中学問題集3年標準(教育開発出版)がおすすめです。

これも塾、予備校専用教材です。

市販されているもののおすすめは、まとめと完成中2(創育)、まとめと完成中3(創育)

一・二年の復習英語(理社出版)、高校初級英文法(文英堂)などです。

これらの問題集が最高にいい!というわけではないのですが、

一番オーソドックスな情報が入っているので僕は10年間使って教えてます。

基礎を固めるには問題量、難易度がほどよい問題集です。

基本例文を使って英作の練習もしてください。(後回しで可)

また、あとで見直しやすいように、自信なく書いた答えには必ず印をつけておくこと!

印をつけたら、信用できる先生に教えてもらってください。

 

一通り文法読解用問題集が終わって、余裕があれば文法問題用の問題集で演習をします。

以前は桐原書店の即戦ゼミ8をすすめていましたが、今はあまりおすすめできません。

今はネクステージ、もしくは桐原書店の入試頻出英語標準問題1100をすすめています。

この2冊を超えるテキストを作ろうとしても、僕の力では20年かかってもできません。

それぐらい素晴らしい内容です。

このどちらかを最低でも10回は繰り返し、ボロボロになるまで、完璧になるまで演習します。

それが終わったら、英文法ファイナル問題集標準編を完璧にします。

早稲田、上智、慶応(SFC除く)以外ならここまでで充分です。

また、同志社、明治の文法問題は簡単でなので、ネクステージあるいは入試頻出英語標準問題1100のみで充分です。

早稲田、上智、慶応(SFC除く)を受験する場合、ネクステージあるいは入試頻出英語標準問題1100とファイナル英文法標準を完璧にした後に、フラッシュ速攻英文法を完璧にしてください。

慶応のSFCでは、文法問題は出題されないので、SFCのみを受験するのであれば、文法問題用英文法の問題集をする必要はありません。

 

受験生の間で代々伝わっている、名著とよばれる有名な文法問題集の中には、最近では出ない問題を載せている問題集も少なくありません。

だから僕は、出版年度が古い問題集はおすすめしていません。

入試に出ない問題を一生懸命考えて質問にくる生徒には、「こういう問題はでないから必要ない。」と教えています。

時間を無駄にしないために、必要の無い問題はとばしましょう。

例えば、SVOCの分類問題は、解く必要がありません。

この問題形式は国公立大学、私立大学、どちらの入試にも今は出題されていません。

問題集にのっていても解かなくていい問題です。

 

参考書についてですが・・・、

あんなに分厚い参考書は最初から1ページずつ勉強していくものではありません。

文法書をうなりながら読んでいく勉強は、時代遅れです。

長文読解用、あるいは文法問題用の問題集をやりながら、または2回目の復習をするとき、

または文法が終わって長文の勉強をしている時に、辞書のようにわからない箇所を調べるのに使います。

おすすめは、フォレストです。難関大学を考えているならコンプリートでもいいでしょう。

 

 

★構文

構文は文法問題用英文法と並行して勉強します。

声に出して覚えると、特に効果的です。

文法問題用英文法と同じで、桐原書店のネクステージ、あるいは入試頻出英語標準問題1100で勉強します。構文でも、即戦ゼミは、今はおすすめできません。

この2冊に紹介されていない以外の構文は、長文の中で練習していきます。

この2つの問題集は受験生の定番です。

これらのテキストは、構文だけでなく、熟語や文法、語法も演習できるので、受験生なら1冊は買うものです。

これを読んでいる人も、すでに持っているかもしれません。

ただ、長文読解用英文法が先に終わっていないと、丸暗記になり入試でつかえません。

全くの無駄になってしまいます。

長文読解用英文法を理解してから、文法問題用英文法、構文のおぼえるべきところをおぼえるのが大切です。

例えば、仮定法を長文読解用英文法用問題集でしっかりと理解、演習してから、ここで紹介した2つのテキストの仮定法の単元を演習します。

 

 

★単語・熟語

私立大学が第一志望であればスペルを書かされることはまずないので、スペルをおぼえる必要はありません。

このことを知っているだけでもかなり楽になるはずです。

まずは、意味は一つだけ覚えます。

派生語、反意語等はあとまわしです。

school→学校 すぐ出てきますよね?

このレベルになるまでまず1つの意味を覚えます。

英単語を見てすぐに、1秒以内に日本語の意味がでてくるようにします。

school→・・ええと・・・学校。  これではだめです。

入試本番では使えません。

 

おすすめは、ターゲット1400とターゲット1900。

ターゲット1900は、1000までを、まず完璧にします。

難関校(明青立法中、関関同立、南山)を受験する人でも、1500までで問題ないでしょう。

ターゲット以外では、速読英単語をすすめています。

速読英単語は、長文の中で単語を覚えるテキストです。

バリバリ暗記していくのが苦手な人にはあっています。

ただ、これはある程度の文法力、読解力がついてからじゃないと文章の精読ができないので意味がありません。速読英単語を使う時は、掲載されている長文の文法、文構造をチェックして、完全に理解します。

もちろん、全訳を見ても理解できない箇所は、信用できる先生に質問してください。

(速読英単語は長文の勉強も兼ねているので、長文の勉強の仕方も参照してからとりかかってください。)

速読英単語を使用する場合、語彙力に不安がある人は入門編からしてください。

そして、入門編を完璧にしてから、必修編にとりかかってください。

普通は、必修編だけで充分です。

早慶上智を受験する人は、上級編もしてください。

上級編は、昔はとてもすすめることができませんでしたが、版が変わって良くなりました。

参考に、入門編、必修編、上級編それぞれのレベルを載せておきます。

 

入門編・・・中3~高2レベル

必修編・・・高2~私大入試レベル

上級編・・・最難関私大入試レベル

 

ターゲット、速読英単語以外におすすめしているものは単語王2202です。

これは、最難関私大を受験する人におすすめしています。

早慶上智を受験する生徒以外は必要ありません。

 

単語をある程度暗記してから、熟語に取り掛かります。

熟語は何度も声に出してリズムで覚えます。

Put up with 我慢する Put up with 我慢する Put up with 我慢する・・・

何度も何度も小さい声で良いのでつぶやきます。

口で覚える感じです。

おすすめの問題集は、頻出英熟語問題1000。

この問題集は、ステップ2までで充分です。

頻出英熟語問題1000以外では、ネクステージ、または英語標準問題1100をおすすめしています。

どちらかの熟語の部分を完璧にしてください。

さらに勉強したい人は、速読英熟語を使用してください。

使い方は速読英単語と同じなので、長文の勉強の仕方が書かれているところを、参考にしてください。

 

単語集、熟語集を覚える時は、目で見て、耳で聞いて、手で書いて、歩きながら口に出したりして、五感をフルに使って覚えます。

語呂合わせが好きな人は、語呂合わせで覚えればよいでしょう。

覚え方は自由です。自分が覚えやすい方法で覚えましょう。

 

 

★長文-長文の勉強とは?

長文で点数を取るための勉強法は、

文法を勉強→長文を読みながら、文法の復習、構文、単語、熟語を覚える。

この流れが最も効果的です。

長文問題では、文法、構文、単語、熟語全ての知識が問われるからです。

この流れで勉強すると、総合的な力がつき、長文の正答率が飛躍的に上がります。

つまり、長文の勉強とは、総合的な力を養うことです。

 

ほとんどの難関私大の入試門題は75%ほどが長文です。

この長文で点数を取るために文法、構文、単語、熟語の勉強をするのです。

文法、構文、単語、熟語の勉強をする時には、長文問題を解くために勉強しているということを、常に意識してください。

また、長文は絶対に得意にしなくてはいけません。

一部の大学にしか出ない誤文訂正や発音は捨てるのも作戦です。

これらの出題形式の問題は難しいため、正解する受験生が少なく、差がつかない問題です。

長文の勉強に、より多くのエネルギーを注ぐ作戦をたてましょう。

 

 

★長文―多読の効果

長文を勉強してもらうとき、講師会では選びに選び抜いた100文を生徒に読ませています。

1つの文で、5つの効果があるような中身の濃い英文を厳選しています。

そして全てに文構造を書いています。

多読と言って、適当に100文読んでも時間の無駄になってしまいます。

正しい方法で勉強せずに、「土日で20時間長文の勉強をした!」

これでは全く意味がありません。

100時間やっても同じでしょう。

勉強をしたつもりになっているだけで、偏差値は絶対に上がりません。

やっているうちに、進んでいないことに自分で気付くはずです。

 

長文も文法問題と同じで、友達、後輩などに説明できるところまで、1つの英文を極める必要があります。

僕の授業では、生徒には、僕が授業を休んだら、僕の代わりに先生になって解説できるくらいのレベルまで理解してもらいます。

自分で勉強するときは、塾、予備校の先生になったとして、

1つの英文をスラスラ訳して、説明できるか?

文構造を説明できるか?

これを毎回確認します。

ちょっと危ないですが、部屋で1人授業をして確認してみるのもいいでしょう。

 

できていなければもう一度、繰り返します。

そうやって、しかも1つの英文で5つの英文の効果があるようなものを極めていきます。

この方法だと、たった10の長文を勉強するだけでも、他の生徒に5倍の差をつけることができます。

ライバルに大きく差をつけていると実感できるはず。

続けてやっていくと・・気付けば、ライバルと驚くほどの差がついています。

1つの英文につき、入試まで最低5回以上は繰り返して復習してください。

得に重要な箇所は10回繰り返してください。

 

1つの英文で5つの効果がある長文を収録しているのは安河内先生の長文の問題集です。

中でも大学入試英語長文ハイパートレーニング (レベル1から3)がおすすめです。

少し難しいところでは、英語長文基礎問題精講がおすすめ。

ただ、この問題集は解説が少ないので、あくまで演習用に使用します。

そして問題が古いので、解く必要はありません。

ひたすら口頭で訳の練習を繰り返します。

訳は書いても構いませんが、時間がかかりすぎてしまうので、重要な箇所のみ書くようにしてください。

この時はきれいな意訳ではなく、文法に忠実な直訳で訳すように注意してください。

 

 

★長文―長文に取り掛かるタイミング

ほとんどの大学の入試問題で、長文は最も配点が高い出題形式です。

また、難関大学ほど長文の配点は高く、長文の配点は7割から9割ほどになります。

具体的にいうと、

上智大学外国語学部は大問7つのうち6つ、

慶応のSFCでは大問2つのうち2つ、

センターでは、大問6つのうち4つが長文問題です。

長文が読める→大学合格

と考えてもらって間違いありません。

(ちなみに、国公立では、長文の配点は低くなります。)

 

でも、僕の授業では、受験勉強を始めた最初の段階では、生徒からの強い希望がなければ、基本的に長文読解を行いません。

これは、長文読解用英文法を理解していないと、長文は100文、たとえ1000文読んでも全くの無駄だからです。

文法が分からないうちに長文を読んでも大意をつかむことすらできません。

長文をやるときは、文法の理解が進み、勢いがついて、あなたのテンションが上がっているときです。

このタイミングを見抜くのが僕達の腕のみせどころです。

タイミングの目安としては、一通り重要文法事項をマスターした時です。

 

 

★長文―長文の訳

訳すときのポイントは全て、プリント、テキストに直接書きこんでいきます。

テキスト、プリントがノートがわり。

また、後でスラスラ訳ができるように、何も書いていない白文を用意しておきます。(問題集を2冊買っておいたり、メモをする前にコピーをしておきます)

 

訳す時は、文法事項に忠実に訳す練習をしてください。

きれいな日本語である必要はありません。

きれいな訳は、文法、構文の理解ができていないと、ごまかしの訳になっていることが多いからです。

問題集、テキストについている訳は、ほぼ例外なく、きれいな日本語になるように意訳が載せられています。(安河内のハイパー英語長文トレーニングは直訳も全訳(意訳)も両方つけてくれています。)

テキストの訳は、あくまで参考程度にして、文法的に正しい直訳で訳していきます。

わからないところをごまかしてはいけません。

なぜその訳になるのかを、文法的に常に考えながら全訳と照らし合わせます。

また、適当に読むことは速読ではありません。

適当に読んでいては、たとえ100文読んでもただの時間の無駄。

文法事項に忠実に直訳することが大切です。

少なくとも偏差値が60を超えるまでは、意訳はしません。

入試の最後まで直訳でも全く問題ないでしょう。

和訳問題が出るところ(主に国公立)を受ける人は、直訳で勉強したテキストを意訳にする練習をして、和訳問題用のテキストを1冊すれば充分です。

 

長文の中の英文は書く必要ありません。

すすめる人もいるけど、僕は全訳も書く必要はないと思います。

いいかげんな訳をなおすために、書くことは決して無駄ではありませんが、全訳を書いていては時間がかかりすぎてしまいます。

重要なところは限られているので、書きたい人は、重要箇所の訳のみ書けば良いというのが僕の意見です。

書いた時は、書いたことが無駄にならないように、信用できる先生に、必ず細かくチェックしてもらってください。

ちなみに僕の授業では、たまに書いてもらいますが、基本的に口頭で訳してもらいます。

そして、口頭で訳してもらったところを必ず細かくチェックします。

僕は昔から生徒に説教をしたことはありません。

でも、訳には本当にうるさい。

それぐらい訳は重要です。

 

※直訳と意訳の例

 He is a teacher that everyone likes.

 

 意訳だと→彼はみんなに好かれている先生です。

 直訳だと→彼はみんなが好む先生です。

 

 意訳では、(好かれている)と訳されています。まるで受動態の文章のようですが、この文では受  動態は使われていません。偏差値が60以下の生徒が、こういうところをあいまいにしていてはい  けません。しっかりと、直訳(後の方の訳)で訳してください。

 

★小説文と論説文の訳

小説文は、慣れてきたら前から前からの直読、直解で読むことができます。

そして、その方が読む時間を短縮することができます。

また、早稲田や慶応などの難解な論説文は、パラグラフリーディングの知識があったほうがいいでしょう。

おすすめの参考書は、中澤一先生の、中澤の難関大攻略徹底長文読解講義です。

 

 

★長文―速読について

速読をするためには、前から前から順番に意味をとる練習をします。

直読直解をしていきます。

SIM方式やable方式と言われるものです。

ただし、速読の訓練は、長文の勉強を始めたころにしても意味がありません。

基本的な読解が完璧にできてから、初めてするものです。

また、速読が必要とされる大学は本当に限られています。

慶応、早稲田、上智などの私大最難関校のみです。

速読をする時におすすめの問題集は、中澤一先生の、中澤の本当にやりたかった英語長文読解と、中澤の難関大攻略徹底長文読解講義の2冊です。

あと、好みは分かれると思いますが、東大、京大受験生にすすめているのが、富田の英文読解100の原則【上、下】という問題集です。この問題集をして効果がある受験生は、高3の河合の全統マーク模試レベルで、最低でも偏差値63以上の生徒です。

 

 

★長文―長文の中の単語、熟語

学校、塾で勉強した長文の単語、熟語は全て覚えます。

その時は、長文の中で使われている1つの意味だけで構いません。

もちろん、あまりにマニアックなもの、固有名詞(人名はもちろん地名や病名など)は除きます。

一度勉強した長文のなかの単語、熟語はすごく頭に入りやすいので、まず、学校の教科書、テスト範囲の単語をしっかりおぼえるようにします。

これで定期テストの勉強が入試勉強に直結します。

 

★長文―辞書は使う?

僕は最初のうちは、辞書はひかなくていいと生徒に言っています。

授業でも、和訳を見せて、意味がわからなかった英単語の下に意味を書かせます。

時間はかかりません。

だんだんと単語力がついて、読解力がついて、勉強が苦にならなくなったときに、辞書をひかせます。

「ひきたくなったらひきなさい。」

とかなりいい加減な指導をしています。

 

また、辞書は紙の方がいいと思いますが、僕が古いんでしょうかね・・・

僕の生徒で紙の辞書を持っている子はほとんどいません。

単語の意味を深く理解できたり、調べた意味が頭に入りやすいのは紙の辞書ですが、電子辞書で単語を調べるのは時間を短縮できるので、禁止はしていません。

自分が使いやすいほうを使えばいいと思います。

 

 

★発音、アクセント

発音とアクセントの勉強は、ほとんどの生徒がする必要ありません。

思いきって捨てることも戦略です。

過去問をみて出題されていなければ、必ず、捨ててください。

たとえ出題されていても配点が低いことが多いので、その時も捨てていいでしょう。

本当に余裕がある人だけが勉強してください。

ちなみに、アクセントも発音も、出る問題は決まっています。

薄めの問題集を1冊だけ2回、3回繰り返す。

これで充分。

間違っても、単語ノートに発音記号を1つずつ書いたりしてはいけません。

全くの無駄ではありませんが、労力の割に得るものが少なすぎます。

おすすめの参考書はありません。というか必ず問題集を使ってください。

おすすめ問題集はネクステージの発音のところ(パート6)。これは量が少ないので、少なすぎると思う人は、薄めの問題集を使用してください。5年以内に出版されたものであれば、何を使用しても構いません。

また、発音、アクセントは量が少ないので、受験直前期に勉強を始めてください。

 

★リスニング

リスニングでおすすめしている問題集は、難関大への速読英単語()必修編リスニングテストです。

安河内先生のものでは、安河内のセンター英語リスニングをはじめからていねいにと、きめる!センター 英語 リスニングトレーニングの2冊をおすすめしています。

このおすすめの問題集を、問題集の指示どおりに勉強してください。

これで充分です。

また、当然、受験する大学でリスニングが出題されない場合、アクセント同様、する必要は一切ありません。

 

 

Coffee break    たかが受験

ここまで、最短距離で偏差値を大幅に上げることに徹底的にこだわり、受験勉強や勉強の仕方について書いてきました。そしてこれからも僕は、受験生のサポートを全力でしていくつもりです。

ただ、これを読んでいる人には、「たかが受験」という気持ちを心のどこかに必ず持っていて欲しいと思います。

もし、不本意な大学に入ることになっても、必ず後で挽回ができます。

受験に成功できなかったら、人生が終わるなんてことはありません。

実際、僕は第一志望の大学に入学したものの、すぐに自主退学をしました。

受験勉強はあくまで人生における通過点です。

受験勉強で人生全てが決まるなんてことは絶対にありません。

もし、希望どおりの大学に入学できなくても、その後にどんな人生が待っているかは誰にもわかりません。