せっかく時間を割いて読んでくれる人に申し訳ないので、この紙面には努力、根性などの精神論を書いていません。
ところで、努力という言葉はどのようなことを示すのでしょうか?
一般的に、努力という言葉は、【眉間にしわを寄せて、苦しみながら、何かを一生懸命すること】と考えられています。
僕は、こういう努力は勉強において、間違っていると思っています。
【結果を出せる正しい方法で、嫌々ではなく、淡々と1つの目標に向かうこと】です。
苦しみながら、自分のやり方が正しいと自信を持てないで、1つのことに淡々と打ち込むことなんてできません。
自分がやっていることに効果があることを実感できるから、嫌々ではなく、淡々と1つの目標に向かう、正しい努力ができます。
あなたもそろそろ気付いていると思いますが(僕も長年勘違いしていました)、
現実には、根性、やる気といった精神論では、残念ながら成績は上がりません。
「根性、やる気があることと成績がいいことには、ほとんど相関関係はありません。」
当時の僕と同じように、大半の高校生が、勉強はやる気と根性が大切だと思っています。
でも、本当に成績を上げるのに必要なのは、精神論よりも技術論です。
偏差値が低いのは根性が無く、努力が足りないからではありません。
としているうちにどんどん傷口は広くなり、出血はひどくなります。
努力ができて根性が報われるのは、正しい技術を知って、ある一定のレベル(大体偏差値55から60)までいった時です。
そして、僕の仕事は、正しい技術を教えて、生徒が正しい努力ができる段階までもっていくこと。
だから僕ら塾、予備校講師は「根性が無い、努力が足りない!」という言葉で、生徒の成績が上がらないことをごまかすことはできません。
そもそも、僕らの仕事は、「根性が無い、努力が足りない!」と道徳的な指導をすることでもありません。
だから、うちの生徒に求めることは、自宅での学習時間は何時間か、今の偏差値はどれぐらいか、ということではなくて、最低限の挨拶ができて、最低限の礼儀があることです。
面接テストの時には「成績を上げたい」という熱意とそこをチェックしています。
うちの生徒には遊ぶのが好きで、勉強のやる気はあまり・・・という生徒もいます。
なんだか努力と根性を否定するような書き方をしてしまいましたが、努力、根性という言葉が嫌いなわけではありません。
ただ、点数、偏差値という目に見える数字で結果をだすことが仕事である僕が、努力、根性などの抽象的な言葉でごまかすことができないだけです。
ここに書かれている技術に、努力、根性がほんの少しでも加われば最高です!
勉強だけでなく何をするにも、努力、根性だけで実行するのは本当に難しいことです。
僕は、この仕事を始めてから、完璧に夜型の生活になってしまっていました。
自分を追い詰めても、やる気を出しても、どうしても起きれませんでした。
3年間封印していた、桃鉄のソフトとプレイステーションをクローゼットの奥から出しました。
僕は、桃鉄が本当に好きで、目が回るぐらいしすぎてしまいます。
こんなふうに、何をするときも努力、根性だけで挑戦するより、ちょっとした工夫、技術を使ったほうが効果的です!
まぁ、僕の場合、「お前は単純すぎ!」と言われてもしょうがないエピソードですが(笑)。
本当に勉強を楽しめるようになった時、その状況を【スイッチが入った】と僕は呼んでいます。
そしてスイッチを入れるために、僕が授業で一番大切にしているものは、生徒のテンションです。
たとえ今の偏差値が高くても、テンションが低いと成績は下がってきます。
「次に正解すればいい。次でだめならその次に正解すればいい。」
「忘れてもいいよ。繰り返しているうちに覚えてくるから、ボチボチやっていこ。」と言います。
本当にそう思っているし、気休めの言葉をかけているわけではありません。
「また間違えたのか?」 「どうして分からない?」 「なんで勉強しない?」
また、やる気は、「やる気をだせ!」なんて言われてでるものではありません。
スイッチが入るまでは、少しずつ進んでいくだけで何も問題はありません。
実際に僕の授業でも、スイッチがまだ入ってない生徒にはその時その子が理解しやすいものから教えていきます。
スイッチが入っていない生徒は、受験生でも1日の勉強時間が30分ということもあります。
最初はそんな感じで大丈夫です。焦る必要はありません。僕の生徒たちが立証済みです。これは浪人生でも同じです。
スイッチが入ったとき、その時が受験勉強を変える転機になります。
でも僕は、「生徒に勉強や英語の面白さを伝えよう。」なんて、そんなかっこいいことを考えて教えたことは、今まで一度もありません。
そして、スイッチが入った瞬間を見逃さないように常に注意する。
スイッチが入ったと分かった瞬間、発展的なこと、理解するのに時間がかかることを教える。
タイミングを読んで戦略をたてて勉強をすると、グングン成績はのびます。
ぼくは、「勉強の楽しさを教えてあげたい。」とは考えていませんが、
「勉強が嫌じゃないぐらいにしていこう」とは常に考えています。
でも僕は、塾講師を始めた時、実はこのことを知りませんでした。
単語テストが悪かったり、宿題を忘れてくると容赦なく怒り、帰らせていました。
僕も反省しなくてはいけません。生徒のテンションを下げていたと思います。
塾講師、予備校講師の仕事は、入試問題を研究して、わかりやすく教えること。
そして授業を通じて、生徒のテンションをどれだけあげられるか。
どれだけ生徒にガソリンを入れてあげて、アクセルを踏ませることができるか。
★努力と根性より勉強のスイッチが大切―スイッチを無視して難しい勉強をすると・・・
僕が、ただ理論的に、難しく、生徒のテンションを考えずに説明しても、生徒の成績は上がりません。
例えば中学生に、「能動態の英文を受動態にするには目的語を主語にする」、
「 第四文型の英文を受動態にする際には、間接目的語と直接目的語のそれぞれを主語にした受動態の英文を作ることができる」
説明する僕も嫌になります。受動態が苦手になってしまいそうです・・・。
「わけわからんな!間接なんとかなんて言わなくてもいい、おぼえなくてもいい、図に書いて、少し練習したらすぐわかるやん!」と思ってしまいます。
こういう時は、難しい勉強をするタイミングとテンションが一致していない時です。
勉強のテンションが上がってきてスイッチが入ったら、間接目的語や直接目的語についても勉強したらいいと思います。
実際、僕もそういう時には生徒にどんどん難しいことを教えるし、そういう生徒のテンションは特に気をつけてみるようにしています。
「ここだ!」と思ったら、どんどん発展的なことを教えていきます。
でも、勉強を始めたばかりのときにこんな立派?な説明をされても、生徒は、勉強が嫌になってしまいます。
僕が授業でしているみたいに、勉強をするタイミングとテンションを見極めてください。
スタートは1日でも、1時間でも、1秒でも早くきることが理想です。
事実、灘中、灘高の生徒たちは、ほとんどが小学生の時から大学入試を意識しています。
でも、高3の夏から正しい方法で受験勉強を始められているのは、受験生全体では10%ほど。
参考書を大量に買って、予備校に行って、自習室で勉強することがスタートではありません。
最後まで、受験勉強をしていると勘違いしたまま、不完全燃焼のまま受験を終わらせてしまう高校3年生がほとんどです。
「予備校に来ているから受験勉強を始めている」と妙な錯覚?思い違い?をしていました。
高3の夏でも、本当に受験勉強を始められている子は、非常に少ないのが現実です。
一方で、灘校生たちは、中学1年から受験勉強をスタートさせています。
ライブドアの堀江元社長は、(今となっては容疑者になってしまいましたが・・・)
「関係無い。2時間以下で早稲田に受かった友人もいる。たとえ30分でもうまく使えば、120分になる。効率、密度が重要。」と話していました。
勉強は、ただひたすら長時間すればいいってものじゃなくて、量よりやり方、効率、そして密度が大切。
また、【今の自分の偏差値を20以上上げるために何をどういうふうに勉強すればいいか】を知ることが必要です。
一生懸命ノートをとっている生徒の成績が上がるかといえば、正直そんな事もありません。
でも、今自分が必要なところだけを勉強する子は、コンパス、地図をもって山に登る子です。
あなたもコンパス、地図を持って受験勉強に臨んで下さい。
先輩達の合格体験記が書籍に掲載されています
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