第6章 ユニクロ方式

★ユニクロ方式とは?

ここでは、戦略の立て方を紹介します。

この戦略の立て方は、講師会以外の僕が監修している関西のある予備校でも取り入れられています。

あえてわかりやすいように名前をつけてみました。

ユニクロ方式です。

 

ユニクロ方式とは一点突破作戦のことです。

ビジネスにもこの手法を多くの企業が取り入れています。

ユニクロのフリースと同じです。

「ユニクロのフリース・・・2900円」

まあ、値段は忘れましたが、このような広告をテレビCMはもちろん、街の至る所で見ました。

ユニクロは最初、フリースだけに力を入れて広告しました。

そしてユニクロのフリースを知ってから、「他の商品も・・・・」 とお客さんが買うようになりました。

そして衣料品業界で奇跡とも言える結果を出しました。

 

ちなみに、名古屋の講師会でもこの手法を使っています。

高校受験、大学受験、それぞれ受講の対象を限定し、コースも2つしか設けていません。

高校受験なんかは対象中学校を20校のみに限定しています。

普通はどこの生徒でも受け入れますよね?

でも、講師会は20校の生徒に最高のものを提供するために、対象を絞ります。

そして、さらに力を集中させるために、指導は英語、数学に特化しています。

 

大学受験では、対象を偏差値55以下の私大文系志望者、私大医歯学部志望者に限定、

指導科目は私大文系志望者なら英語、国語、私大医歯学部志望者なら英語、数学、理科に特化しています。

今のところ講師会が提供している授業はこれだけです。

 

ここまで対象とする生徒、指導科目を絞っているから、講師会の生徒には最高のものを提供できます。自信をもって名古屋で一番と言えます。

普通に考えたら、授業料返金制度なんていう授業保証は怖くて提供できません。

でも、対象を絞りに絞っているから、良いものを提供できるという自信があるから実現できた制度です。

 

「小学生、中学生、高校生の総合進学塾」

「英、数、国、理、社、全科目指導します」

「あらゆるレベルの生徒に対応します」 

こんなことは絶対に言いません。

正直言って、科目、学年、レベルの対象を広げると、名古屋一の授業なんて、とても僕の力では提供できません。

そして、ここまで対象を絞らなければ、生徒の偏差値を20以上上げる授業なんて絶対に提供できませんでした。

 

勉強も同じです。

ユニクロ方式は目の前のことだけに集中していきます。

一点突破主義です。

力を分散させずに一点に集中させます。

効果は絶大です。

 

偏差値50以下の高校に通う僕の生徒は、偏差値60の高校に通う生徒よりも偏差値の高い大学に合格していきます。

僕のところに相談にくる高校の先生は、この実績に驚きます。

「失礼ですが、あの高校の卒業生が、なぜうちの卒業生よりもいい大学へ?」

「うちの生徒たちがなぜあんな大学へ入れたのですか?どのように指導しているのでしょうか?」

 

特別なことはしていません。

特殊な教材を使っているわけでも、

特殊な読解法を教えているわけでもありません。

きわめてオーソドックスな授業をしています。

最後まで読んだ時に、拍子抜けするかもしれないぐらい本当に当たり前のことです。

無駄なことを一切させず、近道を教えている。

ただそれだけです。

 

 

★ユニクロ方式ステップ1

それではここからは、具体的にユニクロ方式を解説していきます。

まず、あなたが私大文系志望であるという前提で考えていきます。

もちろん、私大理系志望でもこの手法は応用できます。

(理系用のプリントがあるので、詳しくはお問い合わせください)

 

入試に使う科目は英語、国語、社会(日本史、世界史のどちらか)の3科目が一般的です。

もちろん英・国のみ。英・社のみ。の2科目入試を選ぶのもいいと思います。

個人的には2科目がおすすめです。

偏差値を上げやすく、志望校に合格しやすいからです。

国語は、現代文のみを選択できるところも増えています。

偏差値しだいでは古典を捨ててもいいでしょう。

 

まず、英語を軸に考えていきます。

もちろん、僕の指導科目が英語だからという理由ではありません。

私大、国立大、文系、理系問わず英語が入試科目に無い大学はありません。

捨てることができない科目です。

そして、私大文系で最も配点が高い科目です。

また、英語は努力が一番報われる科目です。

以上の理由から、

例えば、国語の高得点を軸に・・というものは通常、戦略になりません。

当然、英語の高得点を軸として戦略を立てていきます。

 

英語ができなければ大学には合格できません。

逆に、英語さえできれば大学に入れます。

大きな声では言えませんが、僕自身も英語一科目入試で大学に入りました。

一科目入試はリスクが高いのでお薦めできませんが・・・。

僕の高3時の偏差値は、数学、日本史は偏差値33から38、

国語は現国がまあまあだったので45ぐらい、

そして英語だけは70。

要するに数学、日本史は一問も分からない状態。

でも、大学に合格しました。

これは極端な例ですが、英語さえできれば絶対になんとかなります。

他の科目は後回しです。

まずは英語の偏差値を上げる。

これだけに集中します。

 

★ユニクロ方式ステップ2

ステップ1で、【まず、英語の偏差値を上げる】というところまで、すべき対象を絞りました。

ステップ2では、さらにすべき対象を絞っていきます。

まず、基礎英文法だけを極めます。

基礎とは・・・

よく聞く言葉ですが、僕なりに定義すると、中学範囲の重要文法です。

そしてそのなかでも最初は動詞だけ、助動詞だけ、受動態だけを極める。そして関係詞・・。

さらに、高校範囲の文法へと進めていきます。

高校範囲の英文法を極めたら、次は長文を一文ずつ精読。

構造、文法事項を完璧に理解して、スラスラ訳せるように。

それと並行して、まずは超基礎単語だけを極める。

英単語を見たら1秒以内に意味が出るように。そして基礎単語、中級単語・・。

そして基本熟語、基本構文へと進んでいきます。

 

何が言いたいかというと、やるべきことを目の前の1つに絞るということ。

そして、目の前の1つのことに集中します。

そうすると、あれもこれもと悩み、考える必要がありません。

ストレスがないから100%、1つのことに集中できます。

それを入試までずっと繰り返していくわけです。

富士山の頂上を目標とするなら、一合目から小目標を立てていって、

目の前の一歩一歩に集中して上っていきます。

 

このように、ユニクロ方式では、やるべき科目(例えば、英語)を1つに絞り、

次に1つの単元(例えば英語なら、受動態、不定詞、関係代名詞)に絞り、

1つづつクリアし、進んでいきます。

(詳しい英語の勉強法については後ろのほうで説明をします。)

 

★ユニクロ方式の効果―高校全体の進学実績を上げたユニクロ方式

ユニクロ方式は、僕がよく知っている兵庫県のある高校でも取り入れられていて、大きな成果をあげています。

ここは校長が変わってからこの方式を取り入れました。

そして、大学進学実績が大幅に上がりました。

関西の塾、予備校関係者なら誰でも知っている伝説の高校になりました。

高校全体の偏差値を、数年で大幅に上げることに成功したのがこのユニクロ方式です。

頭の中を白くして、一度ためしてみて損はありません。

 

★ユニクロ方式で大切なこと

ユニクロ方式では、ゴールを決める必要があります。

ゴールが決まっていないと進みようがありません。

何が必要で、何が無駄かもわかりません。

つまり、対象を絞ることができません。

本気で志望校に合格する!とゴールを決めることができたら、無駄は大きく減ります。

ゴールを決めず、決意がないと、迷ってしまい、無駄を減らすことができません。

大切なのは、「なにを勉強するか?」よりも「なにをすてるか?」です。

これは非常に重要で、当たり前のことですが、多くの受験生は気付きません。

 

ユニクロ方式を取り入れる時、「もし、英語がのびなかったら・・・」

と不安になる生徒がいます。

また、ユニクロ方式に徹しきれず、

「やっぱり、指定校推薦も狙おう」

「体育や美術、理科もがんばらなくては」

「念のため、政経も入試科目として通用するように勉強しておこう・・・」

と考えてしまう生徒が本当に多い・・・。

偏差値が低い高校に通う生徒ほど、不安のあまり、捨てるべきものを捨てられない傾向にあります。

無駄なものに、エネルギーを一切使わないから、ユニクロ方式の効果は絶大なんです。

ゴールを決めて、対象を絞ったら、迷わないこと。

これが大切です。

迷って、どっちつかずになるのは非常に危険です。

どっちつかずということは、受験においては両方の良いところをとるのではなく、

最終的にどちらのメリットも手に入れることができないということです。

 

★今のあなたがしていることで、無駄なものはないですか?

僕は英語を教えていて、数学、国語を教えることはできません。

そして、今まで10年間、それで困ったことは一度もありません。

もちろん、先生という職業に必要なものと受験に必要なものは違うけど、

「自分の入試には無駄なものは本当にないか?」

これを考えてみてください。

 

みんながやっているからといって、学年の総合順位を上げることが必要ですか?

私立高校の入試では、内申は参考程度です。

大学の一般入試では、内申はほとんど関係ありません。

総合の学年順位を上げることが必要なのは、公立高校を目指す生徒。

そして、指定校推薦で大学入試を目指す一部の生徒のみです。

いらないものは必ずあるはずです。

人生においても、受験においても、

スランプの時にこそ、不安な時にこそ、余分なものを削ることが大切です。

あれもこれもと手をつけずに、科目を絞って、テキストを絞って

その中でもまずは1つの単元に絞って攻略していく。

これが大切です。

「がんばれば報われる。」

という言葉があります。

僕も、がんばることは悪いことではないと思っています。

素晴らしいことです。

ただ、志望校に合格するというゴールを決めたのに、合格に関係ないことをがんばっても、そのがんばりは、無駄になってしまいます。

また、大切なものに注ぐべきエネルギーを無駄に消費してしまいます。

ゴールが決まっている時、そのゴールに一直線に進むために、今している勉強の中に、無駄なものは本当にないですか?

大切なのは、友達と同じようにすることではありません。

最短距離で、ゴールに一直線に進むことです。

それを忘れないでください。

 

★ユニクロ方式でもやっぱり主体性は大切!

本山という地は、塾、予備校が多い名古屋のなかでも本当に激戦区です。

勉強に来てくれる予備校の先生の中には、「大丈夫?」という人もいます。

でも、僕は激戦区であってもそんなことは関係ないと思っています。

他の塾に真似されたら困るといってノウハウを隠したりもしていません。

ノウハウは全て公開しているし、同業者の方の見学も随時受け付けています。

むしろ、「 真似できるものなら、どうぞ、真似してください」 という気持ちです。

 

神戸講師会は既存の塾、予備校の常識を打ち破るという気持ちがあります。

それを、堂々と、しかも激戦区でしているから、当然、周りからの風当たりは強い。

当たり前のことだけど、勉強でも何でも、新しく何かをしようとするときは、誹謗、中傷が必ずあります。

 

授業料返金制度、入会金ゼロ、HP上に授業料を載せる、

こういうことを、周りの同業者は良く思ってないみたいです。

でもこれは、10代から僕が考えていたことで、生徒側が損をすることでもないし、

自分の中学生時代の経験をふまえて、絶対に正しいことだと思ってしています。

 

例えば、入会金をとらないというシステム、

簡単に授業を試してほしいという気持ち以上に、生徒がやめやすいようにと思い、とりいれました。

退会するのに足かせが生徒に無いということで、

「絶対に正しい」と自分の経験から思っています。

中学生のころの僕が、「親に入会金を払ってもらったからやめにくいなあ。」

と思っていたようなことが、うちの生徒にはないように。

 

僕が、周りからの誹謗中傷を気にしていては、こういう制度を設けることはできませんでした。

何か新しいことをする時は、周りを気にしないことが大切です。

気にしていては前に進めません。

ユニクロ方式で勉強すると決めたのに、

「全科目しないと後でつぶしがきかない!」という言葉に流されて、全科目に手をつけたりしないでください。

周りと同じ勉強法では周りと同じ結果しか出せません。

例えば、8割以上の受験生が、周りに流されて、自分のレベルよりも高すぎる問題集、テキストで勉強しています。(不思議なことに低すぎるということはありません。)

難しすぎる問題集をすることが遠回りになると知らずに。

 

あなたの目標は何ですか?

周りと同じように、今の自分の偏差値と同じぐらいの大学に入学することですか?

それとも、逆転をして、今の偏差値より20高い大学に入ることですか?

自分の目標は何か、自分にとって何が大切かを主体性を持って、自分で選択してください。

 

★灘の生徒の科目ごとに注ぐエネルギーの配分

灘高の生徒が受験に強い理由の1つに、【中学の頃から大学入試のみを見据えて勉強していること】と、灘高生が受験に強い理由のところで書きました。

それでは、実際に灘の生徒が科目ごとに注ぐエネルギーの配分はどれくらいなのか?

体育、美術、家庭科の内申点を上げようと考えている灘高生は、僕が知っている限りゼロ。

また、僕の生徒で慶応の経済に行きたいと考えている灘高生は、

中学生の頃から英語と数学(または社会)の偏差値を上げることだけに力を入れています。

(慶應の経済は英語、数学、小論文または英語、社会、小論文がの3科目が入試科目です。)

一方、多くの受験生は、英語、数学、国語、理科、社会の全てにエネルギーを注ごうとします。

これでは、入試本番で差がついて当たり前です。

灘高生は6年間、慶應の経済に合格することだけを目標に、合格に必要なことのみに力を注いでいるのですから。

主要私立大学の配点表―無駄なものの見つけ方

南山大学外国語学部英米学科 

外国語

英語I、英語II 、リーディング、ライティング

200点

国語

国語総合、(古文・漢文はいずれか一方を選択)

150点 

地歴数学

日本史B、世界史B、数学(I、II)のうちいずれかを選択

150点

 

 

慶応義塾大学文学部配点

外国語

 

英語(英語II・リーディング・ライティング)、ドイツ語、

フランス語、中国語のうちいずれかを選択

150点

地歴

世界史B、日本史Bのうちいずれかを選択

100点

小論文

 

 

100点

 

 

早稲田大学政治経済学部配点

  

英語(英語I・英語II・リーディング・ライティング、オラコン)、

ドイツ語、フランス語、中国語、韓国語のうちからいずれかを選択

90点

国  語

国語総合、現代文、古典

70点

地歴、公民
または数学

世界史B、日本史B、政治・経済、数学(IAIIB)からいずれかを選択

60点

 

 

関西学院大学法学部

  

英語(英語I・英語II・リーディング・ライティング)

200点

国  語

国語総合、現代文、古典(漢文を除く)

150点

地歴、数学

世界史B、日本史B、数学(ⅠAB)よりいずれかを選択

150点

 

 

 

前に載せている表は、主要私立大学の2007年度の配点表です。

(入試科目、配点は年度によって変更があるので、必ず、自分で調べてください。)

これに目を通して気づくことはありませんか?

 

前に載せてある全ての大学入試において英語の配点が最も高くなっています。

英語が高得点であれば、国語や社会が多少悪くても逃げ切れるということです。

また、この4つの入試方式では、国語が入試科目にある南山大学、早稲田大学、関西学院大学のうち、南山大学、関西学院大学を受験する場合、漢文をつかわなくても、受験できます。

南山大学外国語学部英米学科、関西学院大学法学部を受けるときには、漢文の勉強はしなくてもよいもの、無駄なものになります。

 

そして、前に書かれている入試方式の中で、数学をつかって受験するときには、数学はⅠABまで勉強する必要があります。

でも、愛知淑徳大学や椙山女学園大学の文系学部の入試では、数学を利用したとしても、数学ⅠAのみで受験できます。

愛知淑徳大学、椙山女学園大学の文系学部を数学で受験するとき、数学ⅡBは勉強しなくていいもの、無駄なものになります。

 

こんなふうに、無駄なものを探して、配点の高い英語に費やす時間を増やすことが大切。

僕の高3の生徒には、

「入試に必要の無い科目は、定期テストでは再試をまぬがれることを目標にするように。」

「それ以上を求めないように、努力しないように。」

そう伝えています。

勉強することは悪いことではないので、あまり大きな声では言えませんが・・・、

 

最短で、最高のところを目指していく。

そのために、前に書いたような受験制度のことは、当然、本音で伝えていきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

偏差値をもっとも上げやすいチャート

 

近年、著しく実績を上げている関西の予備校、進学校の進路指導で実際に使われています。

これであなたのゴールを設定し、近道を探します。

このチャートがあなたの志望校合格への地図になります。

 

行きたい大学、学部は?

得意科目を活かせる配点は?

問題形式は?

倍率は?

 

こういう情報を書き出していきます。

 

  大学名    学部     学科     入試科目(各配点)   問題形式   倍率  偏差値

 

 

 

 

 

 

 

 

 

10

 

 

今の偏差値+1~3         →   簡単

        

 4~7         →   少し難しい

        

 8~10        →   まぁ、難しい

        

11~13        →   難しい

        

14~17         →      とても難しい

        

18~20           →   難しすぎる

        

20以上        →   本当に難しい

 

 

今のあなたの偏差値、学力から志望校に合格するにはどれぐらい難しいですか?

(絶対に模試を受けることをおすすめします。最近模試を受けていない人は自分の偏差値を厳しめに予想して下さい。)

大学入試では偏差値を1つ上げるだけでも大変なことです。そして少し油断すれば、すぐに偏差値は落ちていきます。

まずは、志望校までの距離がどれくらいあるかを数字で見て覚悟を決めます。

あなたにとってピクニック程度の山を登るのか、それともエベレスト級の山に登るのか。

気の持ちようが全く違うはずです。

目標が高くても焦る必要はありません。

まずは冷静に数字を見て、それから「本気で挑戦する!1つでも偏差値を上げる」と覚悟を決めます。そして無駄を完全に無くします。

 

 

★チャートを利用して志望校を決定、無駄をゼロにする

ここでは、チャートを利用して志望校を決める方法、無駄をゼロにする方法を説明していきます。

まず、チャートに書き込んだ行きたい大学、学部の入試方式をそれぞれ確認します。

そして、第一志望、第二志望の大学の入試方式の中で、一番、自分に有利な入試方式を選びます。

自分に有利な入試方式とは、できる限り得意な科目のみで受験ができて、得意な科目の配点が高い入試方式です。

その時選んだ入試方式で受験できる大学、学部を第三、第四、第五志望にします。

これで、入試方式を絞ることができます。必要になる入試科目もぐっと減らすことができます。

 

 

★無駄をゼロにして基本的な力をつけてからー赤本を利用して勉強する単元に優先順位をつける

ユニクロ方式で、入試科目を絞ったら、昨年度の合格最低点を調べます。

英語の配点が高いところは数多くあっても、低いところはありません。

だから、英語を軸にして、どうやって合格最低点をとるかを考えます。

そしてユニクロ方式で、英語の偏差値が上がり始めてから、国語や社会に手をつけます。

英語8  古典1  日本史1

勉強量の配分はこれぐらいです。

全ての科目に均等に時間をかけては絶対にダメです。重要なものに力を一番集中させます。

(じゃぁ、無駄を省いてから英語をどういうふうに勉強するか?これについてはもちろん、この本の後半に細かく、具体的に書いていきます。)

 

そして、基本的な力をつけたら、もう一度このチャートを利用します。

志望校合格のために、個別の対策を立てるために利用します。

まず、志望校の過去問を見ます。(この時は解かないでください。)

そして、どんなジャンルから出題されているか、どんな問題が解ければ合格できるか、大体の傾向を頭に入れます。

そして、チャートの問題形式のところに、細かく記入していきます。

具体的に言うと、

長文問題の割合は?

並びかえ、英作は?

和訳問題は?

文法問題は?

発音、アクセントの問題は?

などです。

細かい志望校対策をするための、最短の合格ルートを探します。

例えば英語なら、志望校で発音問題が全く出ていない →一切勉強しない。

少ししかでていない→後回し、または一切勉強せず他のところで点を稼ぐ。

文法問題が少なくて8割以上が長文→長文読解用英文法(これは全受験生必須です)はやっておいても、文法問題用英文法の対策は後回しにする。(長文読解用英文法と文法問題用英文法の違いは、後で説明します。)

 

赤本は、基本的な力を身につけてから、第一志望校のものを見ることが大切です。

そして、こんな風に、優先順位を決めていきます。色々な作戦を立てることができ、さらに無駄が省けます。

 

ミッション系の難関大に多く出題される問題形式で、誤文訂正というものがあります。

文法的に間違っている箇所を選択、または訂正する問題です。

この出題形式は、難易度が高く、差がつきにくいので、普通は捨てるほうが無難です。

また、超難関大学の中には、文法問題がゼロで、全ての大問が長文という場合があります。

こういう場合は、長文演習ばかりするのが得策です。

 

普通はまず、長文で点数を取ることを目標にするといいでしょう。

大学入試の英語は、少ないところでも、長文が配点の60%以上を占めているからです。

多いところは70、80、・・・

100%のところも中にはあります。

 

ここでは、優先順位のつけ方について説明しましたが、気を付けて欲しいことがあります。

この作業は、あくまで、基本的な力をつけてからするものです。

基本的な力がついていない時に、志望校対策をしても意味がありません。

焦って、基本的な力がついていない時期にしないように。

目安としては、夏休み前後が第一志望校の赤本を確認する時期です。

 

 

★危険な受験生―国公立を第一志望にする受験生

国公立志望者の何割が最終的に国公立を受験するか知っていますか?

実際に、高3の春に国公立を目指している生徒の78%が、最終的には国公立を受験することさえ諦めてしまいます。

国公立を志望する生徒はまんべんなく5~7科目を勉強しています。

後で諦める生徒もです。

そして、国公立を諦めた生徒が、最終的に必要になる入試科目は5科目ではありません。

国公立を狙うのであれば、模試を受けて判断しましょう。

ここで、判定が良くないのに国公立を目指してしまう。

これは非常に危険。

最終的に私大志望になったとき、必要でなくなった科目の今までの勉強が無駄になってしまいます。

国公立か、私大か、どっちつかずになるのも危険です。

模試の判定が限りなく合格に近い場合以外で、今の自分よりも偏差値が大幅に高い大学を狙うのであれば、最初から私大入試に徹底的にこだわるべきです。

 

 

★危険な受験生―数学を私大文系学部の入試科目にする受験生

少し得意というだけで、私大文系学部の試験科目に数学を使う生徒がいます。

危険です。

理系の学部を第一志望にする生徒で、滑り止めに文系学部を受験する生徒なら問題はありません。

でも、数学の偏差値が60以上の生徒以外は、数学を入試科目に選ばないほうが得策です。

中途半端に得意なだけでは、文系数学とはいえ入試で使えません。

数学を使って文系学部を受験する入試方式は、募集定員が非常に少ないからです。

この方式で受験すると、合格最低偏差値は、実際受験する学部の偏差値よりも高くなります。

理系コースでも通用する生徒であれば選択してもいいと思いますが、学校の定期テストの点数が良いという理由で、入試科目に選ぶことは絶対に避けるべきです。

模試を受ければ、客観的に数字で判断できます。

 

 

★合格へ最短の入試方式

結論は、

私立の2科目、3科目入試の対策をできるだけ早くはじめるのが一番偏差値を上げやすいということ。

具体的に言うと、

高校1年生、高校2年生は大学入試を視野に入れるのであれば、英語をトップクラスに、

国公立に行きたいのであれば、最低でも英語、数学をトップクラスに、

文系の難関私大に行きたいのであれば、英語と古典(または日本史か世界史)をトップクラスに、

理系の難関私大に行きたいのであれば、英語と数学をトップクラスにしておくこと。

 

その際、私大文系志望者なら、入試科目は、英語、国語、日本史または世界史、これが一番オーソドックスです。英語、国語。英語、日本史または世界史という選択もあります。

国語は、現代文のみ。現代文と古典のみ。2つのパターンがあります。古典が伸びる気がしない人は、現代文のみを選ぶのも手です。

数学を国語の代わりに使えるところもあります。数学を入試科目に選ぶ時は、数学ⅠABのどの範囲までが出題されるのかを、必ず勉強を始める前に確認しておきましょう。

また、数学を私大の文系入試に使用することについてですが、前にも説明しましたが、そうとう得意で無い限りやめるべきです。学校の定期テストで良い点数が取れるというのでは判断できません。

模試で判断しましょう。

 

いずれにせよ、英語は避けることができません。また、英語の配点を高くしている大学がほとんどです。

 

配点に関して、南山大学を例にあげると、7学部中、数理情報学部のみを除く、6学部の一般入試で英語の配点が最も高く設定されています。

また、私大の最高峰、慶應義塾大学のSFC(総合政策学部、環境情報学部)は、英語と小論文のみで受験可能です。

南山大学の配点、SFCの受験方式だけを見ても、英語を極めて、その高得点を軸に合格最低点を狙うのが重要なことが一目瞭然です。

 

詳しくは、書店にある和田秀樹先生の本にも詳しく書かれているので読んでみてください。

僕は和田先生の50冊を超える著書のうち、受験に関するものは全て読んでいます。

素晴らしいことが書かれていています。

でも、あなたが今から50冊を読む必要はありません。

代わりに僕が読んで、それを実際に自分の授業に取り入れ検証し、本当に良いものだけをここに書いているわけですから。

この10年間で僕が目にしてきた受験に関する情報は、数えられるだけで100冊以上の受験用の本、社会人向けの勉強法の本、雑誌記事については数千ページになると思います。

あなたが今からそれを読んでいるだけで、受験日は来てしまいます。

この本には、僕が目にしてきた受験に関する情報に、1100人以上の生徒の実体験と指導経験からのデータを集約して、分かりやすくて取り入れやすいものだけを書いてあります。

だから今から50冊も読まなくていいんです。時間がとてももったいないので。

 

ただ1冊だけ読むなら、漫画本として出版された和田秀樹先生の『大学へ行こう(小学館)』がおすすめです。

内容が新しく、漫画なのでとても読みやすい本です。

人より一歩前に出たいと思ったら、この本を読んで、人より進んだ新しい勉強法を取り入れてみて下さい。

ただ、どうしても偏差値が高めの生徒に向けて作られているように思います。

ご自身が灘中→灘高→東大医学部という方なので、どうしてもそうなってしまうのでしょう。

それでも、和田先生の本は素晴らしいものが本当に多いです。自分に必要なものは何かを常に考えて読んでみてください。