K.M君

 

◆学習環境

小5から中学受験を始めました。父の出身校ということもあり、自然と志望校は決まっていました。受験に向けてすごく頑張っていたわけではないのに、入試当日の試験の出来に満足し、「絶対に合格してる!手応えめちゃあった!」と考えるなど、楽観的な性格だったと思います。中学に入学してからは、基本的に勉強はしていませんでした。テスト勉強も1週間くらい前から「一応やっておくか。」そんな程度でした。親戚に医師が多いこともあり、医学部への進学をぼんやりと意識していましたが、実際に「受験勉強をやらないとまずいぞ!」という気持ちになったのは高3の夏でした。そこから自分なりに頑張りましたが、スタートが遅かったため受験期までにどの科目も仕上がらず、浪人することになりました。

 

◆塾・予備校の利用法

浪人時代は、予備校と高2の夏から通っていた神戸講師会名古屋校に通うことにしました。自分のこれまでの生活態度を考えたとき、朝から授業がある予備校は必須だと感じました。予備校は生活リズムを整えるためと勉強のペースメーカー的に活用しました。神戸講師会にも通ったのは、苦手意識のあった化学は、自分に合った指導をしてもらえる個別指導で、無駄なく受験勉強をしていきたいと考えたからです。

自分の浪人生活を振り返ってみて、予備校になんとなく通うだけでは絶対に合格を手にすることはできなかったと思います。なので、この本を読んでいる皆さんも、「自分にとって必要なもの」を、しっかりと考えることをお勧めします。

 

◆合格を決めた勉強法

<英語>

神戸講師会名古屋校の総合監修者である南野先生は、「偏差値40を70に上げる、大学受験英語の戦略と勉強法(エール出版)」という書籍を出版されています。母がその書籍を読み、この塾は僕に合っていると思う、ということで高2から神戸講師会名古屋校に通い始めました。

 

神戸講師会名古屋校ではまず英語のみ受講することになりました。これは講師会の先生に、「まずは1科目に絞る。それは科目を絞った方が志望校に向けて最短だから。」「まずは文法のみ、特に長文読解において重要な単元のみをやっていく。それが英語の偏差値を上げるのに最短だから。」と言われたからです。これについては僕もとても驚いたのできちんと説明すると・・・

・科目を絞った方が正しい勉強の仕方が身に付きやすく成績を上げやすい

・1つの科目の成績が上がることで自信がつき、正しい勉強方法がつかめているため他科目の成績も上げやすくなる

・同様に、1つの単元だけでも完璧にすることで自信をつけていく

というのが理由だそうです。(これは入会した時に渡された「神戸講師会の勉強の流れ」という紙に書かれていました。)南野先生の本にも、配点の高い、受験で最も重要な英語をまず上げるように、と書かれています。

 

そして学習内容はというと、なんと中学文法からやり直しました。「高2なのに中学生からやり直すの?」と思われるかもしれませんね。ですが、志望校合格というゴールから考えると、実はこの方針が最短なんです。理由は先に書いた通りですが、僕の実感を交えてお伝えします。例えば中学では現在完了のみ、高校で過去完了と未来完了を習います。でも、過去完了や未来完了って現在完了と仕組みは同じですよね?このように、中学文法が土台で、高校文法は+αなんです。だから中学文法をしっかりと仕上げておくことがスムーズに勉強が進んでいくポイントです。ちなみに、長文読解において重要な文法単元のうち、分詞構文、関係副詞、仮定法の3単元のみが、高校で初めて学習する単元です。

しかも、中学のテキストは単語が簡単です。僕のように勉強をしてこなかった人間にとって、これはとてもありがたいことでした。分からないことばかりだとどんどんやる気が失せていきます。単語は分かっていたので、本来の文法学習に集中することができ、文法に対する理解が意欲を失うことなく深まっていきました。そういった意味でも、中学文法からやり直して正解だったと思います。神戸講師会名古屋校の先生達は本当の意味で「志望校へ最短で、効率よく」というものを研究している。そう強く感じました。

 

神戸講師会名古屋校に通い始めたとはいっても、まだ受験に向けてそんなに気持ちが向いていたわけではありませんでしたが、とりあえず出された宿題だけはこなすようにしていました。すると1年で、センター試験レベルの長文は余裕で読むことができるようになりました。

 

こんな風に、中学文法からやり直した僕が、1年足らずでセンター試験レベルの長文が余裕で読めるようになったのは、

・長文読解のための文法が固まってから長文読解の演習を始めたこと

・演習時は、数は少なく、でも精度を高く、を意識したこと

この2点が大きなポイントだったと思います。

 

長文読解の演習方法ですが、具体的には、何日もかけて1つの長文を完璧にしていくようにしました。

ある1日・・・問題を解く→1文ずつ文構造、文法を考え和訳と照らし合わせる。

その次の日から・・・何度もその英文を音読する。同時に和訳が思い浮かぶようになるまで、とにかく音読を繰り返す。

こんな感じで進めていました。これは神戸講師会の先生に教えていただいた方法で、浪人時代に自分で勉強を進める時も、常に同じ方法で取り組んでいました。

 

本格的に受験勉強を始めた高3の夏休みからは、英語は基礎は仕上がっていると自信があったので、忘れないよう復習することと単語をひたすら進めていました。

浪人時代は、前期は予備校テキストと過去問演習をひたすら繰り返しました。

 

・基礎力をつけるコツ

土台固めを「少し簡単かな」と思うくらいの問題集から始めること。

単語・熟語は忘れるものとして繰り返し取り組み続けること。

長文を読むときに文法・文構造をきちんと意識するようにすること。

長文を読んでいて出てきた知らない単語・熟語はその度に覚えていくようにすること。

 

・使用テキスト

新中学問題集3年

高校リード問題集ⅠA

ハイパーレベル1、2

英語長文問題集2

ターゲット1900

Nextstage

受験校の過去問>>>>>

 

<化学>

高3の夏休みから本格的に受験勉強を始めた僕ですが、実は化学は9月から取り組み始めたんです。理由は、「焦っていろいろと手を付けてもきちんと身に付かない」と講師会の先生に言われていたからです。そのため夏休み中は、学校が一通りの学習を終えていた数学、割と好きだった生物を中心に取り組み、最低限土台を固めておくことにし、9月からは化学を中心に勉強していく方針でいきました。

高3の1学期までに、学校では理論と無機が終わっていました。そのため、神戸講師会で理論→無機の順で教えてもらい、有機は学校に合わせて自力で進めていくことにしました。化学も英語と同様、基本のところから学習を始めました。といっても、それまでも一応テスト勉強はしていたためか、最低限の知識はあったようです。そのため神戸講師会の先生は、導入の説明を最低限にし、演習しながら僕が抜けている部分を細かく補強していくことと、入試レベルの問題への対応力を中心に指導してくださいました。また、分からないところはゆっくりと、分かっているところは飛ばす、といったように、僕の理解度をしっかりと把握して授業を進めてくださっていたので、とても安心感がありました。既に理解できている範囲をダラダラと説明されなかったことで、僕のことをきちんと理解してくれているんだな、と先生に対して信頼を抱くことが出来ました。

こうしていくうちに、勉強のペースがつかめてきて、勉強に対するモチベーションが上がっていくのを実感していました。講師会の先生はそのタイミングを逃さず、一気に宿題の量を増やすなど、どんどん負荷をかけてきました。僕の志望校と学力に合わせて、つまり生徒一人一人に対して綿密なカリキュラムを組んでくれていました。カリキュラムのおかげで無理なく、そして無駄なく学習することができたと思います。本当の意味でのオーダーメイドカリキュラムだったと思います。

やはり神戸講師会の先生達は本当の意味で「志望校へ最短で、効率よく」というものを研究しているな。と感じました。

 

 

 

浪人時代は理論の発展的な演習の有機を授業で、無機を宿題で取り組みました。

 

・基礎力をつけるコツ

1冊「これ!」と決めたテキストを完璧に仕上げること。

僕は「テキストはおともだち☆」を自分の中の合言葉にしていました。

 

・使用テキスト

新標準演習

新演習

受験校の過去問

 

<数学>

高3の夏休みは、数学を基礎は仕上げるつもりで必死で進めました。青チャートの例題を何周も取り組み、「問題を見たらすぐに解法が思い浮かぶ」レベルを目指して取り組みました。

浪人時代は、予備校の予習・復習とチャートの復習、秋からは過去問演習をしていました。

 

・基礎力をつけるコツ

とにかくチャートのような、網羅系問題集を1冊完璧に仕上げることです。

僕は全単元最低3周、苦手単元は5周扱いました。

 

・使用テキスト

青チャート

予備校テキスト

受験校の過去問

 

<生物>

嫌いではなかったので、高3の夏休みから取り組み始めました。高3の1学期終了時、学校ではまだ全単元の学習は終わっていませんでした。そのため既習単元までを数学同様基礎レベルは仕上げよう、という気持ちで取り組みました。

浪人時代は、予備校の予習・復習とチャートの復習、秋からは過去問演習をしていました。

 

・基礎力をつけるコツ

生物は確かに暗記科目ですが、暗記作業だけでは偏差値は上がらないと思います。実際現役時代の僕がそうでした。

そのため浪人時代は、演習しながら暗記していなかった箇所を見付ける度に覚えていく、という方針で進めました。

 

・使用テキスト

学校プリント

予備校テキスト

受験校の過去問

 

◆受験勉強の計画のたて方

現役時代は、夏休みにとにかく数学・生物の基礎を仕上げることを意識したくらいで、計画らしい計画は立てず、やるべきことを一つずつ取り組んでいた感じでした。

浪人時代は、予備校の授業は予習として問題を解いておき、授業でその解説を聞く、という形式だったので、予習は演習量確保のつもりでしっかりと取り組みました。もちろん、予習の段階でわからなかった問題や、間違えていた問題は、次に同じ間違いをしないよう、しっかりと復習をしました。

夏休みは前期の復習を完璧にしました。

11月~は過去問に取り組みました。1週間に各科目2~3校のペースで、難度を徐々に上げていくよう進めていきました。

 

◆志望校

・情報集め

医学部は出願の際に、「なぜその大学を志望しているか」を書く欄があったり、二次試験で面接試験があったりします。僕はその辺りにかけている時間はもったいないな、と思ったので、母にパンフレットの取り寄せやHPのチェックをしてもらいました。その後、それらの資料を基に、行きたい大学、行っても良いかなと思う大学を選び、受験校は最低限に絞りました。

 

・具体的な対処法

私大医学部は大学毎に問題形式が様々なので、過去問はしっかりとやった方がいいです。過去問が出題されることはほとんどありませんが、時間配分の練習になると思います。

 

◆受験に役立ったアイテム

気分転換のため、休憩時によく音楽を聴いていました。そのためイヤホンはとても役に立ちました。ヘッドホンではなく、耳に入れるタイプのものが、耳が疲れずよかったです。

勉強しながら音楽を聴く人もいるかもしれませんが、僕はそれはお勧めしません。特に、単語や生物のような暗記科目を勉強しているときには、絶対にやめた方がいいです。

 

◆集中力のつけ方

高校の時の友達が浪人でも同じ予備校に通っていたので、基本的に友人と一緒に休憩を摂ることにしていました。友人と一緒に休憩しながら雑談することで、気持ちを勉強から切り離すことができ、しっかりと休憩を取ることができました。このようにメリハリをつけて勉強することで集中力を維持していました。

また、1年という長い浪人生活には、体力も必要です。そのため、家では勉強をせず、睡眠時間をしっかりと摂るようにするなど、規則正しい生活をすることも心がけていました。

 

・ベストな併願パターン

僕は受験校はあまり多くありませんでした。それは、連日の試験となると体力的に厳しくなると思ったからです。試験は、本命であろうがそうでなかろうが、緊張します。そして体力・気力を消耗します。滑り止めを多く受験することで本命の試験で力が出しきれないのは一番避けたいと考えたからです。

 

◆試験本番・実況中継

試験が始まったらまず問題に目を通し、確実に解ける問題から取り組むようにしました。過去問の演習を繰り返すことで、各大学の出題傾向と自分の得手不得手を把握しておいたことが役に立ったと思います。

また、周りを見渡すと皆自分より賢いのではないか?と不安になってしまいそうだったので、むしろ自分が周りからそう見られることを意識しました。とにかく余裕なふりをしていました。その際、好きな音楽を聴くことで緊張がほぐれ、よかったです。

それと、1つの科目が出来なくても最後まで諦めずに取り組むことが大切です。

 

 

◆後輩へのアドバイス

特に浪人生に向けてのアドバイスになりますが・・・

自分で「時間の管理」を徹底することが必要です。「1年あるから」とゆったり構えるのではなく、初めから本気で挑むことが大切だと思います。そして「1年で決める」という強い思いを持って後悔しない浪人生活を送ってほしいです。