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共通テスト英語リーディング、センター試験と何が変わった?

2025年11月04日

こんにちは。名古屋市営地下鉄本山駅1番出口より徒歩1分の場所に位置する個別指導塾、名古屋講師会です。今日は、名古屋講師会の個別指導を受講している生徒の多くが受験する共通テストについてお話していきます。

2026年で6回目となる共通テスト

2021年1月にセンター試験が共通テストに変わり、2026年で6回目の共通テストとなります。
その間、浪人生が激減したことがありました。要因の一つに共通テストの難化があげられています。

名古屋講師会の個別指導でも共通テスト対策をしていますが、保護者の方に方針の説明をしていると、意外に、共通テストとセンター試験の違いをご存じない方がいます。
今回は、共通テストになって変わったことを紹介していきます。

共通テストとセンター試験では重視される力が異なる

共通テストでは、「思考力・判断力・表現力」が重視されるようになりました。
センター試験では基礎的な学力を測るのに対し、共通テストでは知識の暗記だけでなく、資料の読解や問題解決能力を問う問題が多く出題されています。
グラフを読み取って意見を求められる問題などは、センター試験では見られなかった形式です。

知っておかなくてはいけないセンター試験と共通テストの変更点

マーク試験という意味では、共通テストはセンター試験と変わりません。
ただし、情報という新しい科目が追加されたことが大きな変更点となります。
情報は、一部の国立大学、公立大学を受験するには必須となります。
歴史総合、地理総合というように、科目名が変わったものもあります。形式的な変更点ではこの2つです。

ですが、最も知っておくべき変更点は、形式的な変更点ではなく、共通テストはセンター試験よりも対策に時間がかかるという点です。
センター試験時代は、私大の一般入試対策や国公立の二次試験対策の通過点にセンター試験対策がありましあ。
しかし、今の共通テストは違います。
これを知らずに、共通テストを受験しても高得点は絶対にとれません。

私大志望者の共通テスト受験者数は減少傾向

今の共通テストは特徴的です。
共通テストのために、個別に対策が必要です。国公立志望者は共通テスト受験が必須ですから、受験せざるおえません。
ですが、私立大学志望者は共通テスト受験が必須ではありませんから、受験者は減少傾向にあります。共通テスト対策に時間がかかりすぎるためです。
それぐらい、共通テスト対策は大変です。

共通テスト英語リーディングの特長・・・文法単体問題がない

以前のセンター試験では、アクセントや発音問題、文法の単体問題がありました。
それが、今の共通テストにはありません。いきなり長文から始まります。
そのため、高2生が試しに受験しても、なかなか良い得点がとれません。
なぜなら、長文の問題は、
①読解用文法(文法の基礎)を仕上げる
②単語を覚える(約1900語)
③一文一文、文法事項に忠実に和訳できるようになる
④長文を読めるようになる
⑤長文の設問に対する解法テクニックを身に着ける
⑥音読を繰り返し、速読力を身に着ける
この⑥つ全てができて初めて得点できるようになるからです。
また、④⑤と並行し、ネクストステージやスクランブルなどで語法やイディオムも学び、本文中で問われる文法の設問への対応力を鍛えていきます。

⑥の音読を繰り返し、速読力を鍛える理由は、共通テストはとにかく分量が多いためです。
英文を読むスピードが遅いと、確実に時間切れになってしまうんです。

まとめると、①~⑥を一通りこなし、さらに共通テストの問題形式に慣れることで、共通テストの得点が伸びてきます。
文法だけ勉強しても共通テストの得点はのびないんです。
対策が大変とはこういうことです。
通常の模試であれば、長文の勉強に入っていなくても文法がある程度仕上がっていれば、少しは模試の成績も上がりますが、共通テストはそんなふうにはいきません。

共通テスト英語リーディング、問題の特長と問われる内容

  • 共通テストの問題は特徴的で、下記の力が問われます。
  • グラフ・表・レビューなど複数資料を読み取り、「比較・推論・一致」を判断する力。
  • 短文・案内文・広告文などを読み、『誰が・何を・いつ・どこで・どうする』の5W1Hを瞬時に理解し、文中の具体情報を探す力。
  • ブログ投稿・記事・学校紹介など、内容理解を問う中長文を読み、主旨・感情・要点を読み取る力。
  • 文章の草稿を読み、どの文をどこに入れるかを適切に判断する力。
  • メール、メモ、会議記録、地図・表といった複数資料の読み取り、会話や指示語の流れを追う力。
  • 図表・スライド資料とスピーチや意見文を統合して読み、どのデータがどの主張の根拠になっているか判断する力。

まさに、「思考力、判断力、表現力」を問うという問題作成方針に沿って作られた問題に対応するために必要な力です。
ただ長文が読めても得点できない問題です。
また、最初の問題の解答根拠が文章の最後にある場合もあり、共通テストの問題に慣れていないと大変です。

このように、対策が必ず必要になる英語長文リーディングですが、解法が体系的に説明されている下記の問題集を名古屋講師会の個別指導ではおすすめしています。高1・高2生もぜひ一度、目を通してみてください。

共通テスト英語リーディング問題集

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この記事の監修

 名古屋講師会_浅木真里

名古屋講師会 教務部長浅木真理

大学受験指導歴19年、名古屋講師会創業時より医学部受験、難関大学受験のカリキュラム作成を担当。
数多くの生徒を難関大、医学部に合格させてきた講師会で、学習支援をしてきた受験生とその保護者は1000人超。

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