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2023年度藤田医科大学医学部入試・・・化学の傾向と対策

2023年11月23日

化学の全体の講評

2022年度比の問題の難易度・合格圏について

2022年度比では若干、難化したが、例年同様、制限時間に対する出題量が多く、典型問題が主流であった。奇問、難問はなく、良問が多かった。大問6問中、3問目の理論・無機・有機の複合問題は最も取り組みやすい問題であった。合格には65%の正答率があればよいだろう。

選択問題の選択数の変化

選択問題の選択数は2022年度入試までは1つあるいは2つまでだった。2023年度から、最大、3つ選択する問題もあった。

基本的な問題を確実に得点することが最も大切

20字の論述や化学反応式の計算問題など、差が出る問題も出されたが、合格圏内に入るには空所補充などの知識問題をいかに早く正確に処理するかが重要。他科目同様、とにかく基本問題を落とさないことが大切。ここをとってから、論述や計算問題で勝負するとよいだろう。

各大問の出題内容

大問1・・・硫化物の溶解度積・硫化水素の電離平衡の問題で、基本的な問題であった。
大問2・・・酸化還元反応と付加反応の問題で、小問集合問題であった。選択問題は複数回答があった点が注意点。
大問3・・・身近な素材の使いみちや作用、化学に関連する多様な値の大小関係の問題で、選択問題であった。良問。
大問4・・・藤田医科大学の入試で特徴的とされる文字式計算。典型元素の化合物の性質に関する問題で記述式であった。ポイントは、力任せに計算せずに、最も楽に計算できる計算式をたてること。
大問5・・・空所補充、記述形式の問題で、酵素による加水分解、ホルミル基の還元反応、糖類の基本構造に関する出題であった。
大問6・・・有機分野からの出題で、エステル化合物の構造決定、オゾンによる参加開裂反応に関する選択式・記述式の問題であった。

藤田医科大学一般入試、化学で合格最低点を取るために!

ここ数年の傾向と対策から、各分野、必要と思われる対策について紹介していきます。

全体の講評でもふれましたが、藤田医科大学の一般前期試験の化学は制限時間に対して出題量が非常に多く、総合問題も出題されます。そのため、幅広い知識が必要です。各分野ごとに頻出分野を紹介しますが、基本的には全単元、基本的な問題を落とさない勉強が必要です。

 『理論化学』

毎年、化学平衡に関連する問題が出題されている。電離平衡、溶解度積、圧平衡係数などの幅広いテーマから出題されてきたよく出る問題は、温度や圧力を変えた際、平衡がどちらに傾くかというルシャトリエの原理を活用するもの。ほぼ毎年のように出されてきた問題である。必ず、演習をしておこう。

『無機化学』

出題に対する無機化学の割合は理論化学、有機化学よりも少ない。そのため、理論化学、無機化学よりも重要度は下がる。例年、大問のなかで1題あるかどうか。大問としての出題は少ないが、総合問題の中で小門として出題されることはある。配点は少ないが、基礎的な知識が、そのまま得点源となるため、無機化学は絶対に落とさないつもりで入念に暗記をして入試に臨もう。

『有機化学』

年々、有機化学の配点は増えている。年度によっては大問中の半数が有機化学からの出題ということもある。頻出分野は、アミノ酸・ペプチドに関連する問題。グリシンとアラニンの構造式は受験生が知っているものとされ、問題文中に書かれていないことがありました。

アミノ酸の構造式は問題文中で必ず与えられると期待せず、基本的なものは暗記しておきましょう。基本的なもの数個でかまいません。

この記事の監修

 名古屋講師会_浅木真里

株式会社神戸講師会 教務部長浅木真理

大学受験指導歴19年、名古屋講師会創業時より医学部受験、難関大学受験のカリキュラム作成を担当。
数多くの生徒を難関大、医学部に合格させてきた講師会で、学習支援をしてきた受験生とその保護者は1000人超。

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