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【大学受験対策】文法理解からスタート!効果的な古文学習方法解説!

2019年01月21日

こんにちは(*^-^*)名古屋市本山にある医学部、難関大受験に強い個別指導塾、講師会名古屋本山校です。日々、会員の方以外にも役に立つ情報を発信していきます☆今日は、効率のよい古文の勉強法について紹介します。

古文は覚えることが少ない成績を上げやすい科目!

古文の参考書を見たことはありますか?英語や数学の参考書より、とても薄いんです。英語は文法・長文・単語・構文と何種類も参考書があり、どれもかなり分厚い。

数学もチャート式を見ればわかりますが、ⅠAⅡBⅢCと6冊あり、こちらも全て分厚い。要するに、覚えるべきこと、理解すべきことが多いんです。

英語や数学と違い、参考書が薄い古典は、覚えるべきこと、理解すべきことが少なく、短時間で成績を上げやすい科目です。ただ、なんとなく勉強の仕方がわからないからあまり勉強をしていないという受験生が少なくありません。定期テストでは先生の言うとおりに活用形を覚えたり、本文の訳を丸暗記すれば得点できます。それが受験勉強となると何をしていいのかわからない受験生が多いようなので、今回は、そのような受験生のために、古文の効率のよい受験勉強の流れを説明します。

効率の良い古文の学習法

①各品詞の文法を完全にマスターする

品詞の効率のよい学習順序

まずは、品詞ごとに解説をしている古典文法の問題集に取り組みましょう。何を聞かれても答えられるようになるまで何度も繰り返し、正答率95%を目標に何度も取り組みます。

何も聞かれても答えられるようにというのが、古典文法だとイメージしずらいとよく聞くので英語に例えて説明します。「現在完了は…?」→「Have+過去分詞 、継続・経験・完了・結果」とスラスラと答えられるように、古典文法もしっかりと理解してください。おすすめは、『ステップアップノート30古典文法基礎ドリル』です。動詞→形容詞→形容動詞→助動詞→助詞の順で学習すると効率がよいのでこの順番で取り組んでください。

助動詞を学習するときのポイント

助動詞を勉強するときは勉強の仕方にポイントがあります。用法(意味)・活用形・接続の3つを理解することです。そしてこの中でも、入試で初めて見る文章を読むときに最も必要な知識は接続の知識です。そのため、何形に接続するのかしっかりと知識を整理できるよう、接続の種類で助動詞を下のグループに分けて、未然に接続するグループ~連体形に接続するグループの順番で学習をしましょう。

  • 未然形に接続する助動詞(る・らる、す・さす・しむ、む・むず・じ、ず、まし・まほし)
  • 連用形に接続する助動詞(き・けり、つ・ぬ、たり・り、らむ・けむ)
  • 終止形に接続する助動詞(らむ・けむ、べし・まじ、めり・らし・なり)
  • 連体形に接続する助動詞(なり)

※連用形接続にある り・らむ は厳密には違う接続ですが、学習効率上、このグループで勉強を進めましょう。り・らむをなぜ連用形接続のグループとして学習するかは説明すると長くなるため、ここでは省略します。

助詞を勉強するときのポイント

助詞は全て覚える必要はありません。重要なもののみ覚えましょう。そして、重要なものは接続までしっかりと覚えましょう。重要なもの以外は、読解の演習をしていくうちになんとなく覚えていけばOKです。

②識別をマスターする

それぞれの品詞の文法を理解したら、次は識別を完璧にマスターしましょう。よく、「識別って何ですか?」という質問をうけるので、まず、識別について説明します。

例えば、古典文章中の「ぬ」が打消の助動詞か完了の助動詞であるか判断することを識別といいます。まずは助詞・助動詞を中心に始め、動詞・形容詞・形容動詞の活用語尾まで、「ひらがなで書かれている時に同じ表記になるもの」をできるだけ多く覚え、識別できるようにしましょう。問題集は、シニアの『古典文法』(塾専用教材)、日栄社の『10日で確認 新・助動詞・助詞チェックノート』『10日で確認 新 識別・敬語チェックノート』がおすすめです。

③敬語表現・種類を覚える

識別の演習を進めながら、その中でできるだけ敬語表現、種類を覚えていきましょう。また、『ステップアップノート30古典文法基礎ドリル』の敬語の単元も演習として取り組んでください。

自習におすすめの敬語表現の問題集

解説付きの自習で取り組みやすい問題集は、快適受験αブックス『吉野式スーパー古文敬語完璧バージョン』です。自習教材として使用しやすいため紹介していますが、本山校の個別指導ではステップアップノートの敬語の単元と識別演習の中で出てきた敬語を覚えるだけで吉野式は使用しません。覚えるべきポイントを学校の先生や塾の先生が教えてくれるのであれば、特に吉野式は必要ないでしょう。

①~③が終わったら、実践形式の勉強、読解演習、過去問を使用した学習に入っていきます。実戦形式の学習のポイントについては、別の記事で紹介します。

おすすめの問題集の正しい使い方

この記事では、河合塾出版のステップアップノート30古典文法基礎ドリル、シニアの古典文法、日栄社の10日で確認シリーズ、吉野式スーパー古文敬語完璧バージョンの4冊をおすすめの問題集として紹介しました。取り組む際の注意点は、各問題集、どのように、どの単元を活用すべきか事前に把握しておくことです。

ステップアップノートは品詞の文法を理解するのための問題集で、全て取り組む必要があります。ただ、ステップアップノートで解説されている品詞の文法を理解するだけでは入試問題で高得点を狙うことはできません。シニアや日栄社の問題集の文法知識も必要です。

シニアの古典文法は全ての文法問題を網羅していますが、全て取り組む必要はありません。勉強しなくてよい問題がたくさんあります。日栄社の10日で確認シリーズは全問取り組む必要があります。そして、問題を解くだけでなく、①全訳を作成し、②なぜ、その全訳になるかの根拠を説明する演習も必要です。全訳も解説も問題集にについていなため、学校の先生または塾の先生に解説を必ずしてもらいましょう。

問題集はただ解けばよいのではなく、正しい使い方をすることが大切です。事前に学習計画をたててから、受験勉強に取り組みましょう。

古典の学習は文法問題集をといて、その後、読解問題集をしたけれども、理解できたなという実感をもてないという受験生が多くいます。それは、助動詞の接続を意識していなかったり、識別を理解していなかったり、学習のポイントをおさえていないためです。入試で高得点を狙うため、ぜひ、ここで紹介した勉強法を参考に取り組んでみてください。

この記事の監修

 名古屋講師会_浅木真里

株式会社神戸講師会 教務部長浅木真理

大学受験指導歴19年、名古屋講師会創業時より医学部受験、難関大学受験のカリキュラム作成を担当。
数多くの生徒を難関大、医学部に合格させてきた講師会で、学習支援をしてきた受験生とその保護者は1000人超。

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