個別指導の名古屋講師会 創業ストーリー 第6回-偏差値40から70へ――「頑張る」ではなく、「何を、どの順番でやるか」
2026年09月18日こんにちは。愛知県名古屋市本山にて中高一貫校生の指導を中心に中学受験、難関大、医学部受験の個別指導を開始して23年、累計指導生徒数1500人超の名古屋講師会本山校のブログです。今日は個別指導の名古屋講師会の創業ストーリー第6回をお届けします。
名古屋講師会の個別指導から生まれた一冊の勉強法の本について
前回は、名古屋講師会の個別指導から生まれた一冊、『偏差値40を70に上げる 大学受験英語の戦略と勉強法』がエール出版社から全国出版されたお話をご紹介しました。では、実際にこの本には何が書かれていたのでしょうか。今回、改めて当時の原稿を読み返してみました。
そこで私たちスタッフが感じたのは、この本が一般的な「おすすめの勉強法」を並べた本とは、少し違うということでした。本全体を貫いている考え方は、非常に明快です。「無駄な勉強をできる限りなくし、最短距離で偏差値を上げる」というものです。
無駄な勉強をできる限りなくし、最短距離で偏差値をあげるためには
受験生に対して、「もっと頑張りなさい」「たくさん勉強しなさい」「基礎をしっかりやりなさい」と伝えるだけではありません。「では、何を基礎と呼ぶのか」「最初に何をするのか」「次に何をするのか」「どの教材を、どのくらい繰り返すのか」そこまで具体的に落とし込んでいることが、この本の大きな特徴でした。浅木に話を聞くと、当時から強く意識していたのは、生徒に遠回りをさせないことだったそうです。受験までの時間には限りがあります。その限られた時間の中で、成績が伸び悩んでいる生徒に、あれもこれもと勉強させる。参考書を何冊も買わせる。できていない状態のまま難しい長文を解かせる。これでは、時間をかけている割に結果が出ません。
実際、この本の中でも「勉強時間の長さ」そのものより、勉強の密度と方法を重視しています。つまり、3時間勉強したかどうかではなく、その3時間で何をしたのか。そこを徹底的に考えるわけです。
英語の偏差値が低い生徒に最初にさせるべきこと
では、英語の偏差値が低い生徒に、最初に何をさせるのか。ここが、この本の中でも非常に興味深いところでした。高校生だからといって、いきなり高校英文法から始めるわけではありません。偏差値55以下の高校生であれば、必要に応じて中学生用の教材まで戻ります。そして、中学英文法の中でも、動詞。助動詞。受動態。不定詞。関係詞。というように、一つずつ範囲を絞って身につけていきます。
本の中では、この考え方を「ユニクロ方式」と呼んでいます。やるべきことを一度に広げるのではなく、目の前の一つに集中し、一つできたら次へ進む。富士山の頂上だけを眺めて途方に暮れるのではなく、まず一合目まで登る。次に二合目。それを繰り返して、最終的に頂上へたどり着く。そんな考え方です。
英語についても同じです。まず、長文を読むために必要な基本英文法を固める。その後、英文を一文ずつ正確に読む練習をする。それと並行して、基礎的な英単語を覚える。単語を見た瞬間に意味が出てくる状態をつくり、そこから熟語、構文、そして長文へと進んでいく。ただ英単語を大量に暗記し、ただ長文をたくさん解けばよい、という考え方ではありません。特に本の中で繰り返し強調されているのが、「長文読解用英文法」です。大学受験英語では長文の配点が大きい。だからこそ、長文を正しく読むための英文法を最初に身につける。これができていない状態で難しい長文や文法問題集に進んでも、効率が悪いという考え方です。
※近年は共通テストでは文法の単体問題はなくなり、第一問から読解問題が出題されるようになりました。読解問題の中で文法の知識を問われることはありますが、とにかくいきなり、読解から始まります。2026ねんの時点でも、長文で高得点をとることが大学受験合格への近道であることに変わりはありません。また、名古屋市内の東海・南山女子、南山男子、名古屋、淑徳、金城では中学生の遅くても3年生から、早ければ1年生から初見長文の読解が出題されます。定期テストでさえも、初見長文が読めなければ得点できないようになってきています。今も昔も、読解用英文法を身に着けることの大切さに変わりはありません。
大切なのは文法用語を覚えるのではなく、文構造を理解するための約束を理解すること
実際、原稿には、「英語で点数を取るには、長文読解用英文法のマスターが必須」という趣旨が何度も登場します。しかも、ここでいう英文法は、難しい文法用語を覚えることが目的ではありません。英文を見たときに構造を理解し、「何が主語なのか」「何が動詞なのか」「どこがどこにかかっているのか」を判断し、正確に意味を取れるようにするための文法です。
大切なのは教材を増やさないこと
そして、もう一つ印象的なのが、教材を増やさないことです。受験生は不安になると、どうしても新しい参考書を買いたくなります。本棚に参考書が増えると、勉強しているような安心感も得られます。しかし、この本では逆のことを勧めています。各分野で軸となる教材を一冊、あるいは必要最小限に絞り、それを何度も繰り返す。目標は、単に「一度解き終わる」ことではありません。正答率90~95%程度まで高め、さらに、「なぜその答えになるのかを、他人に説明できる」くらいまで理解する。本では、一冊の教材を最低10回程度繰り返すという考え方まで示されています。
間違えた問題は記録し、自分だけの「間違いノート」に集約する。単語や熟語も、一度覚えて忘れたからといって落ち込まない。忘れることを前提として、何度も繰り返す。こうして見ると、『偏差値40を70に上げる 大学受験英語の戦略と勉強法』というタイトルの「戦略」という言葉の意味がよく分かります。単に努力量を増やすことではありません。
現在の自分の学力を正確に知り、志望校から逆算し、必要なものと必要でないものを分け、最も効果の高いものから順番に取り組む。
現在の自分の学力を正確に知り、志望校から逆算し、必要なものと必要でないものを分け、最も効果の高いものから順番に取り組む。これが、この本でいう「戦略」です。志望校でほとんど出題されない分野であれば、優先順位を下げる。長文の配点が非常に大きい大学であれば、長文を読むための力に時間を集中させる。すべての科目、すべての単元を均等に勉強することが、必ずしも正解ではないのです。本の中には、「何を勉強するか以上に、何を捨てるかが重要」という考え方も繰り返し登場します。
現在の名古屋講師会の個別指導のカリキュラムに今も根付く考え
今回、当時の原稿を読み返してみて、私たちスタッフが一番驚いたのは、現在の名古屋講師会の個別指導にも、この考え方が非常に多く残っていることでした。生徒の現在地を確認する。必要であれば中学範囲まで戻る。教材をむやみに増やさない。一冊を繰り返す。長文を解かせる前に、読めるだけの英文法を身につける。そして、志望校から逆算してカリキュラムを組む。
今では名古屋講師会の個別指導で当たり前のように行っていることですが、その考え方は、すでにこの本の中にかなり具体的な形で書かれていました。「偏差値40を70にする」。数字だけを見ると、とても大きな飛躍に感じます。けれど、この本が伝えていたのは、何か特別な才能を身につける方法ではありませんでした。
必要なことを見極める。
正しい順番で取り組む。
一つずつできるようにする。
そして、できるようになったものを何度も反復する。
その積み重ねです。第1回からご紹介してきた、「勉強が苦手な生徒にこそ、最高の授業を届けたい」
という名古屋講師会の創業時の思い。その思いを、「では実際に、どうやって成績を上げるのか」という具体的な方法にまで落とし込んだもの。それが、偏差値40を70に上げる 大学受験英語の戦略と勉強法』という一冊だったのだと思います。
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名古屋講師会は、愛知県名古屋市の本山で個別指導塾を運営しています。
難関国公立2次対策、医学部受験対策、難関私大対策の指導をしています。
合格実績から、偏差値が高い生徒のみ入会可能と思われがちですが、
勉強が苦手な生徒の成績を飛躍的に上げたいという思いから設立された塾であり、
偏差値50以下の受験生の指導にも力をいれています。
対面授業はもちろん、オンライン授業も行っております。
お気軽に見学予約や受講システムのご説明をご希望ください。
この記事の監修
名古屋講師会 代表浅木真理
大学受験指導歴19年、名古屋講師会創業時より医学部受験、難関大学受験のカリキュラム作成を担当。
数多くの生徒を難関大、医学部に合格させてきた講師会で、学習支援をしてきた受験生とその保護者は本山校のみで1500人超。






