名古屋大学医学部受験―傾向と対策
目次
名古屋大学医学部の傾向(数学)
試験時間は150分です。構成は大問4題、他の国公立大学と比べると1題あたりにかけることのできる時間はやや長めです。基本的には標準レベルの問題が多いですが、難度の高い問題も出題されています。問題自体は理系他学部と同じです。医学部であれば、以前は確実に3題完答する必要がありました。しかし近年、難化傾向にあり、2題完答+部分点でも合格可能となってきています。ただ難化しているとはいえ、誘導型の問題であるため、やはり医学部志望であれば3題の完答を目指すべきです。 微分、積分、確率、整数が頻出単元です。とくに確率漸化式はほぼ毎年のように出題されているため、様々なパターンの問題に慣れておくとよいでしょう。
名古屋大学医学部の対策(数学)
まずは基本的な解法パターンが網羅されている問題集をしっかりと1冊仕上げます。できる限り「見たらすぐに解法が思い浮かぶレベル」、「人に説明できるレベル」を目指して、何度も取り組みましょう。100%の正答率を目指すと、なかなか先に進めません。90~95%を目指しましょう。この繰り返し演習を行うことで、最後まで解き切る力、つまり計算力が身につき、入試で高得点をとることができます。ここまでが土台の学習です。
多くの受験生は土台を固める前に入試問題に手をつけますが、これはよくある間違いです。時間がかかっても構いません。まず、土台をしっかりと固めましょう。土台が固まっているからこそ、その後、難易度の高い入試問題を、正しく、より早く解けるようになります。土台をしっかりと固めていくことが、最も効率のよい学習方法であり、最終目標である合格に最短でたどり着くことができます。
当会では基本的な解法パターンの学習には、チャート式を使用することをおすすめしています。名古屋大学医学部を志望校とする場合は青チャートに取り組みましょう。まずは土台となる基本例題をしっかりと仕上げ、基本例題が完璧に仕上がってから、重要例題とエクササイズに取り組みましょう。理想は、青チャートの演習を8月末までに仕上げ、9月からはやや難易度の高い問題集1冊に取り組むことをお薦めします。