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【高校中退後大検取得】岩手医科大学合格体験記

2022年07月06日

30歳からスタートした医学部受験対勉強

僕は30歳で医学部を受験すると決めました。勉強からは遠ざかっていたので、ほぼ、ゼロからのスタートでした。受験を決心してから最初に受けた模試の偏差値は、なんと!英語も数学も30台でした。決心はしたものの、うまくいっても4年、いや5年以上かかるかもしれないと覚悟していました。

大手予備校での医学部受験浪人一年目

1年目は医学部受験専門個別指導塾に通い、大手の単科授業も追加しました。多くのお金と時間をかけました。授業を受けて、自習室でしっかり勉強することを繰り返していけば、おのずとできるようになっていくだろうと思っていました。しかし、これはまったくの間違いでした。今振り返ると、1年目は完全に棒に振ったようなものだったと思います。正しいやり方でしっかり勉強するということができていなかったと思います。

1年目の後半になり、実力がついている気が全くせず、次の年のために徹底的に予備校・塾を調べることにしました。幸い、僕には予備校で講師をしている友人がいたため、彼に相談をしました。そうすると、「偏差値40を70に上げる、大学受験英語の戦略と勉強法」(エール出版)を薦められました。彼からは、「僕たち予備校講師の間で参考にしている本で、とても読みやすい。英語だけじゃなく他の科目にも応用が利くから、一度読んでおくと無駄な遠回りをしなくて良い。」そのように薦められました。

彼自身が、講師会主催の講師向け勉強会に参加し、プリント作成の方法や授業の進め方、カリキュラムの作成方法を教わっているとのことだったので、興味半分でその本を手に取り、それまでの自分の勉強がとてつもなく遠回りであったことに気付かされました。僕は基本を固めることをせず、難しい入試レベルの問題にばかり手をつけてしまっていたのです。

それ以後、医学部に社会人合格する目標に突き進むために、基本から学習を始めていくことにしました。しかし、自分でやるにはあまりに量が大すぎたので、講師会名古屋本山校の個別指導を受講することにしました。

大手予備校は単科受講、個別指導を受講する

大手予備校に通っていた浪人一年目は、大手というだけで「安心」というイメージを持っていました。大手の授業を受けて、しっかり自習していけば力はついてくるはず、と信じていました。しかし、名古屋本山校の本を読み、浪人一年目の途中から予備校は休み、中学生の問題集から自力でやり直しました。また、浪人二年目は大手予備校には通わないことにしました。というのも、一括で授業料を納めなければならない大手予備校だと、また途中で行かなくなったら、お金を捨てたも同然になってしまうからです。自分で勉強する方法が見えてきた以上、無駄にお金を使いたくない、親に負担をかけたくない、というのが本音でした。

そして、入会金がなく、授業料返金制度があり、授業料も一括前納ではない講師会名古屋本山校の個別指導を受講してみることにしました。授業料返金制度とは、入会後1ヶ月以内に通塾しないことを決めた場合、その間にかかった全額を返金しますというものでした。この制度があったので、親に迷惑をかけることもないと思い、名古屋本山校に通ってみることにしました。

講師会名古屋本山校の本にも書かれているように、自習室で本当に質の高い勉強ができている受験生はわずかではないでしょうか。僕も実際にそうでした。自習室にいるだけで、ついつい勉強した気になってしまうことがよくありました。

予備校はペースメーカーとして単科で必要な科目のみ取ればいいと思います。受験勉強は何より、効率とやり方が大切です。正しいやり方さえ身につけば、大学の図書館や公営図書館でも十分勉強はできます。時間も短くても構わないと思います。実際に、僕自身が体験してそう思いました。

自習ができるようになった勉強法

「ゆっくりでいいから、一つずつを完璧に」と名古屋本山校の先生から何度も言われました。そして、どの科目も中学範囲からじっくりとやっていきました。といっても個別指導では、ただじっくり進むだけでなく、医学部受験で重要視すべき単元とかるくとばす単元がどこかを教えてくれたり、楽になるように導いてもらいました。指導内容は常に一貫していて、最短最速で医学部合格へ向かっている、という安心感を持つことができました。基本的なことが習得できてきたかなと思い始めた頃から、段々と授業の進度が早くなりました。

受講当初は丁寧に一つずつ個別指導で教えてもらっていたのが、自分自身でやっていくスタイルに自然と切り替わっていきました。本当の意味で自習ができるようになっていったんだと思います。「これが一年前に僕のやりたかった自習だ!」と思い、ひたすら勉強する日々になっていきました。勉強する時には、「先生として教えられるか」をテーマに取り組みました。「なんとなく分かっている、というのは分かっているということにはならない。先生として教えられるレベルまで。」と何度も個別指導で言われていたからです。

1冊のテキストを人に教えられるレベルまで繰り返し取り組むことで、ぐんと理解が深まっていきました。最終的に英語と数学の偏差値は70近くにまでなったのですが、基本をしっかりとマスターし、教えられるレベルまで理解することを徹底したことが良かったと考えています。

岩手医科大に浪人して合格したテキスト

  • 講師会名古屋本山校の「偏差値40を70に上げる、大学受験英語の戦略と勉強法」(エール出版)
  • 和田秀樹先生の「医学部合格の極意」(新評論)

これらは医学部を第一志望とする受験生はもちろん、あらゆる大学を受験する生徒に最適です。

英語

  • 新中学問題集2年、3年
  • 高校リード問題集英語Ⅰ、英文法A
  • ターゲット1900
  • パラグラフリーディングのストラテジー
  • ネクステージ(桐原書店)
  • 英語長文ハイパートレーニング1・2・3(桐原書店)
  • 集中マスター英語長文ん問題集700

過去問は2年間分しか解いていません。医学部専用、といった特別な問題集・単語帳には特に取り組んでいません。基本がしっかりしていたらどんな文でもしっかり読めるようになると分かったので、新しいものに手を出すよりも、復習を繰り返し行うようにしました。特に長文は、ぱっと見て意味・文構造がすぐに頭に思い浮かぶようになるまで、同じ文章を何度も音読しました。

数学

青チャートをメインに使用し、その後、志望校に必要な問題を個別指導で抜粋してもらい、取り組みました。センター試験と過去問は数回取り組んだだけです。

化学

  • らくらくマスター化学Ⅰ・Ⅱ
  • 重要問題集

生物

  • 生物の新研究
  • 生物Ⅰ・Ⅱ基礎問題精講

どの科目も、新しいものに手をつけるよりも、同じテキストに繰り返し取り組むようにしました。

志望校の情報集め

これは友人の予備校講師に言われたことですが、今はインターネットでなんでも情報が手に入る時代です。僕は実際の出題傾向の把握のために過去問は購入しましたが、自分ではどういう傾向なのかを掴む程度で、あとは名古屋本山校の先生に任せていました。過去問は過去二年分しか解いていません。メルリックスから出版されている受験情報の本だけはかるく目を通しました。

岩手医科を受験する後輩・社会人合格を目指す後輩へのアドバイス

塾、予備校選びは慎重にすることをお薦めします。1年目の僕のように、大手予備校の授業を受けて自習室で勉強すればどうにかなると思い込むのではなく、何が今の自分に必要かを吟味して取捨選択することを必ずしてください。志望校合格、という目標に向けて真剣に向き合い、できるだけ短時間で成績を上げられるように、自分に合ったものをしっかりと探す必要があるでしょう。本当に自分に合った、本当に良いものを探すときは、インターネットや他人の噂や風聞ではなく、正しい情報源から、そして自分自身の感覚で吟味する、ということが必要になってくるのではないか、またそれも情報が氾濫している現代の受験生にとって、必要なスキルではないかと僕は思っています。僕は医学部への再受験を決めた時に5年はかかるかもしれないと覚悟していましたが、英語と数学の偏差値は30以上あがり、2年で合格することができました。これは僕の努力はあまり関係ないと思っています。(正直なところ、努力をしたという感覚はあまりないのです。)正しいやり方で取り組めば、おのずと結果はついてくるという単純なことだと僕は考えています。僕が遠回りしてきたこと、そして僕の拙い体験記が受験生の方の一助になればと考え、書かせていただきました。

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名古屋講師会は、愛知県名古屋市の本山で個別指導塾を運営しています。
難関国公立2次対策、医学部受験対策、難関私大対策の指導をしています。
合格実績から、偏差値が高い生徒のみ入会可能と思われがちですが、
勉強が苦手な生徒の成績を飛躍的に上げたいという思いから設立された塾であり、
偏差値50以下の受験生の指導にも力をいれています。
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この記事の監修

 名古屋講師会_浅木真里

名古屋講師会 教務部長浅木真理

大学受験指導歴19年、名古屋講師会創業時より医学部受験、難関大学受験のカリキュラム作成を担当。
数多くの生徒を難関大、医学部に合格させてきた講師会で、学習支援をしてきた受験生とその保護者は1000人超。

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